2ntブログ

CabaretM1

官能小説家、深志美由紀ブログ

2010年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年12月

| PAGE-SELECT |

≫ EDIT

三十しざかり四十させざかり

昨日はとある音楽家の先生に鬼六賞優秀賞選出のお祝いがてらお食事をご馳走していただいて大変美味しい思いを致しました。


上品な中華を戴きつつ、会話はエロについて。

うん、隣のご婦人がたの視線がちょっと気になったよね!w



障害者向けの介護資格を持つデリヘルの必要性についてとか、(私は風俗肯定派)儒教が広まる前の日本における夜這いの文化と祭、盆踊りなどの乱交文化みたいななにがしを文化的に語らうことができまして非常に意義があった!

でも隣の目がちょっと気になった!ww




さてこの日本の田舎における性文化、と言えばわたし的に絶対外せない本があります。

柏木ハルコさんの花園メリーゴーランド という漫画。

もうこれは我が家の家宝にしてもいい!という作品。


閉鎖的なムラ社会の、性知識のありかただとかちょっと捻じ曲がった性文化、そこに入り込んでしまった都会の少年がそれに翻弄されつつ成長していくという物語なんですが、最初読んだ時はほんと怖かったw

でもその恐怖の根源と言うか、思春期の性的なものにたいする潔癖さや畏れ、そしてそれを受け入れて大人になっていくっていう流れがすごく考え深かったのね。

あと思春期の女の子のわけわかんなさを描かせたら柏木ハルコは強い!

欲望と潔癖さと自己否定と正当化、拗ねと媚。

内側に矛盾を抱えた少女の突発的な行動をあんなに描ける人はちょっといないんじゃないかしら!

感想を見ると「ヒロインの行動がわけわからん」というものが結構あるんだけど、何をと思いますね。すげーわかるよ。多分このヒロインの行動の理由がわからない男性は、現実でも女性の行動を理解できないのではないかと思うね!……というくらい、リアル。



あとねー、これ、つまり「ムラ」の人間が「マレビト」をもてなして(床で)外から利益を得るというようなモチーフでもあるんだけども、この、「もてなし」をする女衆と「出稼ぎ」に出ている男衆の微妙な感覚のズレとかも面白い……というか考察していくとキリがないんだけど(笑)。

あんまり言うとネタバレになっちゃうのでやめとこう。

とにかく未読の方はぜひご覧になって!

絶対損はいたしません。


ちなみに今回のタイトルは、ヒロインのお母さんに「おもてなし」されちゃってビクビクしてる主人公にヒロインのおばあちゃんがからっと言うせりふ。





一作だけ、何か人に勧める漫画を選べといわれたら私はこの「花園メリーゴーランド」か西原理恵子さんの「ぼくんち」を推します。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 20:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ぢにもなるしね!

お酒が好きです。



ブログを読んでくださっている方ならうすうす気付いてくださっているんじゃないかと思いますが、わたし、とにかくお酒が好きなんです。


なんで?と聞かれたらそれは何より楽しくて気持ちがいいから。

おそらく若い頃に水商売をしていなければこんなに酒好きになることもなかったかもしれないとは思うのですが、まあ、でも酒を飲んでストレス解消になるならいいんじゃないかなと自分を正当化して毎日飲む。


とは言えそんなに強いほうでもないし、ビールならロング缶2本も飲んだら満足でおねむになってしまうので(なんでかビールは回りが速い)、そんなにお金も掛からないしまあいっか!と。

ちなみにワインなら一本も飲めば限界なので、どちらにしろ家で飲むなら500円~千円くらいで満足できるのであります。安いもんだ。





ところで前の結婚時の数年間、仕事もロクにせず毎日それこそ一日中浴びるように酒を飲んでいたとき、原因不明のアレルギー?になったことがありました。


確か春頃、三月くらいから始まって、最初は口角炎ができ、とにかく唇周りが腫れ上がる様になって、なかなか治らないなーと思って皮膚科で薬を貰ったんだけど治らなくて、そのうち顔全体が腫れるようになり、原因わからぬまま内科でアレルギーの薬を貰って飲んだら治まったんだけど、同じ薬を何ヶ月も飲んでるうちに効かなくなって来て……三件目の小児アレルギー科に行ったら「カンジダかも?」と言われて抗真菌剤を貰って塗るもやはり治らず。

そのうち今度はそれまで愛用していた化粧品に全部アレルギーが出るようになって使えなくなってしまい、それはもう大変なことに……(これはたぶん腫れた顔を隠そうと使ったせいで肌が過敏に反応してアレルゲンを増やしてしまったのだと思う)。


これ、今でも謎なんですが。結局原因不明。何度か病院に行ってアレルゲンとかいろいろ調べたんだけどとうとう分からなかったんですよねー。

多分最初は花粉症がきっかけっぽかったんだけど、そのあと何ヶ月も症状が続くので本当に参った。

お酒を飲むとてきめんに顔が腫れて口が開けなくなるので、一時期、酒をかなり減らして、飲むときは必ず同量以上の水を飲むようにしていました。

あと飲んだあと異常に浮腫むっていうか、顔に水が溜まるのね……
お酒が直接の原因ってことではないんだろうけど、アレルギーの症状を悪化させてたんだと思うのよね。結局2年くらい悩まされたのかなあ。化粧品を無添加のものに変えて、お酒もほどほどにして……と気をつけていたらいつの間にか出なくなりました。それでも随分長い間、たまに深酒すると口の周りが割れるという症状が出ていたのだけど。そう言えば最近は出ないな。


あれ、なんだったんだろう。

今ではかなり深酒して酔っても全然大丈夫になりました。多分普段からそんなに飲まなくなったからだと思うんだけど。

謎なのです。

もしかして肝臓とか悪かったのかなー?多分日々の酒量が限界を超えてなんかいろいろ不具合が出ちゃったような気もするのですが、っていうかそれしか原因が思い浮かばない。元々お酒強くないのに毎日飲み放題飲んでたからなー。でも肝機能とかも調べて問題なかった気がするんだけど。

何か、心当たる病気をご存知の方いましたらぜひ教えてください。



ちなみに今はお酒は大丈夫になったんだけど残念ながら化粧品のアレルギーだけは残ってしまって、パウダー系の化粧品は無添加モノしか使えません。(なぜかマスカラとアイブロウだけは何処のでも平気)

う、うさんくさい自然派エコな人みたいになってしまった。

いやいいと思うけど、自然派。エコも。でも化粧をするからには不健康でいたいような気もしますよね、キラキラでさ。


いやあ歳取ってくるといろいろガタがくるわほんとに。

皆様も毎日のお酒の飲みすぎには充分ご注意くださいませ。

ぢ、ぢにもなるしねっ……!(最近そう言えば痔も出ない。やっぱ飲みすぎだったのかな……)



↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 11:23 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

悪い娘はどこでもいける

先日、夫が食器をさげないので喧嘩をしました。

「自分の食器は自分で下げろ」と言えば言うほどムっとして下げないうえに「一緒に下げてくれたっていいじゃないか」と拗ねるのでこちらも負けずにガンとして怒っていたら次の日から下げてくれるようになった。


「君だって朝まで食器を洗わないじゃないか、ぼくはたまに食器を洗ってる」

「それはありがたいけど、全部を私がやるのが当然だと思い込んでるからたまに手伝うと『やってやった』って気持ちになるんでしょ! 間違ってるぞ!」

「君はぼくの奥さんでしょ!?」

「だから何だ、関係ないでしょうが!」



夫はいまどきの若者にしては珍しい肉食系で男尊女卑(というか母親を始めとする女に甘やかされてきたゆえの女性軽視と言うか)の根付いた男なんだけども、まあ、諦めずに根気よく怒れば分かってくれないこともないみたい。

実にくだらない喧嘩ではありますが、他人と一緒に暮らすというのはこんなささいなことのすり合わせだったりしますよね。


ところでここで注目すべきは「君はぼくの奥さんでしょ」というセリフ。嘘みたいだけど、マジで彼はこれを言う、たまに。

でもこの「君はぼくの奥さんでしょ」って、多分、最近の男性は「口に出すべきじゃない」ってうっすら分かってるから表立って主張はしないだけで結構皆内心は思ってるんじゃないかなーって思うのよね。

いや、もちろん専業主婦だったら基本的には私がするべきだと思うけどね?

我が家では大体収入比が2.5:1くらいだから家事も2.5:1にするべきだと思うのよ。確かに私は掃除洗い物なんかちょっとだらしないけど、これでも毎日欠かさず炊事してんの(経済的に致し方なく)、サービスしてる方だぜ。


で、私は常々夫から「君のように怒る女は見たことがない」と言われます。

そう言えばよく怒るな、よくないかなと一瞬反省しかけたのですが、なんか、私だって確か高校生くらいまではそんなことなかったのよねー。

ラブホテルで彼氏が寝てる間に彼の脱ぎ散らかした服を畳むような女だったのだ、私は。

ナニがきっかけでこうなったんだったかしらと考えつつ、昨夜、偶然にも本棚から懐かしい本を見つけ出してしまいました。

その名も「誰からも好かれようとする女たち 」。


ドイツの心理学者ウーテ・エーアハルトさんのベストセラーで、まさにこれってたぶん私の人生を変えた本かも! という一冊。いやおそらく当時世界中の多くの女性を変えたんだろうなあ。

内容はと言うとちょっと自己啓発っぽくはあるのですが、女性が「良い娘になって誰からも愛されようとする」心理がいかに自由の枷であるかということを例をとってひとつひとつ丁寧に説明してくれるもの。

ちなみにこれ、幼い頃の親の教えとはもう100%反対の内容です。


それこそ食器の上げ下げひとつから例をとって「決して退くな!」と教えてくれる本なのね。




冒頭にこんな記述があります。

「(前略)今日、もやは女性は従順でいようなどとは思ってはいない。彼女たちの認識は変わってきているはずだ。けれどもこういう「新しい女」、キャリアを目指し、主体的に生きようとする女たちといえどもいまなお矛盾を抱えている。(中略)

自己主張はしたい。でも人を傷つけるのはいや。目指すものを手に入れたい。でも他人を踏みつけにはしたくない。批判精神を失いたくない。だけど、他人をけなすのは気が引ける。人を説得したい。でも自分の意のままに動かすなんて。自信を持ちたい。でも、こわがられたらどうしよう……」


本編に書かれているのは女性の権利が確立された中でも根強く残っている「良い娘、良い女」という価値観を根底からくつがえそうということです。

「素直で優しく、従順。譲歩をいやがらず、謙虚で寛大」でいるのが「良い娘」、そうじゃないのは「わがままで生意気な娘」だというその認識こそ間違っているのだという内容。生意気だと罵られてもいいじゃないか、全ての人に愛される必要はない! っていうのね。

ちなみに原題を訳すと「いい娘は天国へいける、でも悪い娘は生きているうちにどこへでもいける」。


ぜひ読んでいただきたいので内容を詳しくは書きませんが、もーほんと目からウロコなんですよー。

この本が出版されたのは1995年で、今から15年も前ですから若干時代を感じる部分もあるし、「この頃と比べると今では随分世間の価値観も変わったなあ」っていう部分もいっぱいあるのですが、まだまだ、現代女性に通用するものがあると思います。

女性の皆さんのみならず、「なんか最近の女の子って扱いづらいな」と思っている男性諸氏もよかったらぜひご一読を。



またこの本には要約すると「軽やかに自由でいるためにはその分苦痛が伴うし、自立するにはそれに見合った責任も負わなければいけない」ということも書いてあります。
だって「誰からも愛される」ことを捨てるのだもの、そりゃ、覚悟が要るし辛いこともいっぱいあるのよ。

これは「大丈夫、自由にしてもあなたは愛されます」という内容では決してない。むしろ「孤独を恐れるな」という内容です。でもそんな自分でも愛してくれるという人と共に過ごすのが一番幸福なんじゃないかと私は思うんですけどもね。



可愛い娘でいて誰かに守られながら、鳥籠の幸福を享受するのか。

生意気な娘になって多くのものと戦いながら、自由を手に入れるのか。


どちらも強要できるものではないし、人それぞれの幸福があるよね。
ただ「そういう選択もあるのだ」っていうことは、知るべきだと思うのです。


上記のとおり私は夫とは物凄く衝突するんだけど(というか本音で話すと大抵の男性と衝突するのだが)、まあ、これも人生の業というやつなのかもしれない。

価値観の合わない相手でも愛がある限りはしょうがない、話し合わなきゃいけないもんな。それでお互い耐え切れないなら一緒にいることはないのだし、別に。

もちろん相手の言うことを頭から否定するばかりでもいけないんだけども。


実は逆に、我慢して何でも言うことをきいてくれる人と一緒だと私はあまり良い方向にいかないという経験もあって、もしかすると無意識に力一杯ぶつかれる相手を選んだのかなあ、とも思えるのでした。


人生は戦いだぜー。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 08:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

労働者M

ああ! 明日やっと給料日だ!




ふう、今月は長かったぜ。何しろ19日の時点で所持金が2800円。

ちなみにこれは食費の上限とかじゃなくって正真正銘財布を逆さに振ってもこれ以上ない、という所持金です。ここから6日間の二人分の食費を捻出せねばならんかったというわけで、なかなかにスリリングでした。

ちなみに現在、残金550円。よしよし。


まあ今月はコーヒーも米も小麦粉も買ってあったのでなんとか生き延びましたが。あ、でも途中で650円の焼酎を買った。コーヒーと酒が切れるのだけはたまらん!




というわけで、貧乏です。

まあやりくりが異常に下手だというのもあるんですけれども……


夫が定職についていない(バンドマンだからね。とは言えバイトでも毎日よく働いています)、借金が多いとかいろいろ理由があるのですが、まあ、それでもなんとかやっている。

実は春くらいまでは私もパートにプラスして熟女パブなんかで働いていたんだけども、ちょっと家庭の事情で辞めてしまったんだな。それから結構きびしい。


でも厳しいゆえに小説書こう!と思って頑張れたりしたので、まあ、逆境も悪いばかりじゃないなあと思う次第です。


なんか自分、お金っていっぱいあるとありがたみがわからないというか、まあ私が元々お金の使い方がよくわかんないっていうのがあるんですが、とにかくあるとあるだけ使っちゃうんですよねー。

この歳まで一切貯金したことがないんだ、凄かろう(自慢することじゃない)。

昔は実家暮らしで年収400万くらいあったけどそのすべては飲み代に消えたよね。

そ、その余分な酒を今の私にくれよ!というかんじ……。



実は前の結婚のときも結構余裕のある家庭に入っちゃって自分ではなーんも節約とかしないでいたので、今、ようやく自立して生活費とかいろいろ考えて使ってるなあ、というかんじです。


将来きっと今よりは裕福になると考えて(ならないかもしれないが)、自分の人生にムダではないぞっこの貧乏は!

と自分を励ましつつ自炊をする日々でありますことよ。

おかーさんって偉いなあ。パートから帰って来ての自炊ほど面倒なもんはないぜっ……。




そんなわけでなんかもうこの歳まで全然ダメな人間ですいません。

貯金がしたい。

来年の目標は貯金!


の前に借金を減らす。



……小説書こう、そうしよう。




うん、今日の話にはなんにもオチはないんです。すいませんw

貧乏暇なし!

毎日頑張って働きましょう。



↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 08:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

波に溺れて

ここ10年くらいほとんどテレビを観ていません。



だから今人気のある俳優さんも知らないし、アイドルなんかも知らないし、ぶっちゃけ何の番組がやってるのかはまったくわからない。

そもそもは、水商売を始めてから夕方以降テレビを観る機会がなくなったのがきっかけじゃなかったかなと思うのですが。パソコンを買ってからは余計見なくなりました。ちなみに人生それで困ったことはない。


ニュースだけはちょっと見るけど、それもインターネットでこと足りるしね。とかいうとまた「2ちゃんねる脳だ」みたいに言われるかもしれませんが(オタクのせいかなんかそう思われがちな予感がするんですが実際ここ何年も2ちゃんねるはほぼオカルト板しか見てないぞ、スピリチュアル!)、でもテレビで流してる程度のニュースならインターネットで充分補完できるでしょ?

新聞はもともと読まないし。


インターネットのニュースというのはまさに有象無象で、有益な情報も無益な情報も公平な意見も極端な意見も主観的な記事も客観的な記事もあれやこれやと山のようにありますが、そのぶん、いろんな角度から好きなものをチョイスできて面白いよね。古い記事も新しい記事も調べ放題だし。

ネットは悪意の巣窟だという人もいて、それは確かにここには嘘も見栄も計算もいっぱいあるだろうけど、それってどのメディアでも同じだし。あくまで私の主観だけど、ネットの記事って書き手の自意識の装飾を削って事実を拾いやすい気がします。まあ私が「文章」に固執しているせいかもしれないですが。


インターネットと言えば、先だっての尖閣諸島のビデオが公開されたことも凄い。良し悪しを論じるのは置いておくとして、それが、誰にでも出来てしまうというのは本当に凄いことだと思う。

だって、国の秘密を暴けてしまうんだよ。暴くべきかどうか、それが良いことかはわかんない。でも、その自由が一人ひとりの手に委ねられているっていうのはもの凄いことじゃあないですか。

情報が全ての枠を越えるなんて素晴らしくもなんておそろしいことでしょう!

だから一人ひとりがその責任をようく自分の肝に銘じておかないと非常に怖いのも確かですけどね。


今あるメディアの中で、自由と可能性を一番秘めているのがインターネットだと思います。個人の発信が国境を越えるというのはものすごいことだし、その塵のような数多の情報の中から何を選んでそしてそれによって何を考えるかと言うのかは全て自分の選択次第。

まあそれでも皆自分の見たいものだけを見てるんだけどね、きっとね。




ところで私は先述の「2ちゃんねる」が結構好きです。ニコニコ動画も見るし。

2ちゃんねるって凄いよね、良くも悪くもネットの特徴をこんなに増幅させるツールがあるだろうかと思うよ。危ないといえば、危ない。悪いと言えば悪い。


でも自由すぎるゆえの匿名の悪意とか善意とか、そういうものをひっくるめて面白いと思うんですよねー。

個人が世間体なんかを全部剥ぎ取られたらどういう行動をするのか、というのがいわゆる匿名性によって出てくる。でも、それって悪い方向にいくばっかりじゃないと私は思うんだな。思いたいんだな。

画面の前にいるのは一人ひとりちゃんとした人間だし、結構、度を越したことをするとたしなめられたりして、割と秩序だってるんですよね。


とは言え、一旦「正義だ」と位置づけた行動に対してはタガが外れがちになるのもやはり真実で、そこもまた、人間の本質と言うか、恐ろしいなあって思うんだけど。でもそれがまた興味深いじゃあないですか。


顔のない人たちが何を見てどう行動するのか、どこにどんなふうに流れるのか、その先に何があるのか。

そういうことをいろいろ見せつけてくれるのが「2ちゃんねる」であるんじゃないかと思います。ほんと、面白い。怖いもの見たさというかね。


ちなみに私は以前ハマってたときにはオカルト板と、あと、2ちゃんねるでも特に底辺と名高い「ネットwatch板」というのをみてたんですけどね。最近は全然見てないけど。

いやあ、あれは酷いですよ、品がないよ。他人を見下ろして叩いて喜ぶという、まさにこれぞインターネットの悪意。言うなれば井戸端会議の世界版、またはOLの給湯室。全日本規模のいやらしい噂話。人の裏側ってこわいよね!です。

それを見てナナメから喜んでいる私も大概イヤなやつですが。



でもねえ、ネットの悪意悪意ってゆーけどさ。

結局のところ、善良な主婦の皆さんがワイドショーで芸能人の離婚やら熱愛やらを覗いてゴミ捨てついでに噂話(それからちょっと派手なお隣の奥さんの不倫疑惑と台所事情)で盛り上がるのと根っこは変わらんよな、と思うんですよね。


悪意はどこにでもあって、不可抗力で流されてしまう人もいて、不幸はいつでもちょっと近い自分以外の誰かにあって、隣の芝生は青いんだ。



そんな人間のエゴと優しさをあからさまに覗き見ることができる2ちゃんねる、わたしはやっぱり、ちょっと好きです。

(ちなみにもちろん匿名の情報が沢山集まる利点というのもいっぱいあって、便利は便利。お料理のこととか美容のこととか調べると非常に助かる)


まあいつかなくなっても困らないけど、その時は結構残念に感じるかもしれません。

その前に自分がネットwatchされて叩かれないように注意せねばいかんなと思うんですけどもね!私ったら未熟で考えなしのバカだから、いつか何かが炎上しそうだ!


あのー、なんかこの先あたしがバカをやっても、叩かないでね。頼んだよ。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 15:37 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

Lily Chou-Chou

リリィ・シュシュが10年ぶりに再始動するそうです。



とは言え、「リリィ・シュシュ」と言えば映画「リリィ・シュシュのすべて」のためにいわゆる劇中歌手としてプロモーションされた歌手で、実際に実在したミュージシャンではありません。


公開当時には公式発表されていなかったけども、その後、「Salyu」さんという女性がリリィを演じたということが発表されて、この「Salyu」さんは個人的に音楽活動なんかをしてらっしゃる。そうです。




んでもって確かに「リリィ・シュシュのすべて」のときはすんげーボーカルが来たなーと思ったのを思い出す。

その後のことは実は私は知らなくて、今回のニュースで初めて「へえ、ボーカリストはこのひとだったんだ」って知ったわけなんですけれども。


12月15日に一日限り「リリィ・シュシュ」としてライブをやるそうで、ちょっと観てみたいなー。




というわけで、なんだかしみじみと、表現者のプロデュース、またはセルフプロデュースについて考えてしまいました。


「リリィ・シュシュ」と言えば映画をご覧になった方は分かると思いますが、作中では「若者にカルト的、絶対的人気を誇るミュージシャン」という扱いです。

彼女の声と音楽は「エーテル」であって、その音が若者達を狂気や信仰へと駆り立てていく。


あくまでそれはフィクションなんだけれども、たぶん、現実にそういう表現者がいたら同じように若者は心酔するのではないかな、と充分に思わせるものがありました。


ちなみに、Salyuさんのブログなんかを見てみたけども、確かに彼女はリリィ・シュシュではありえない。

映画の存在を超えてリリィ・シュシュの信奉者であると言う人は結構いっぱいいて、でも、彼らはSalyuさんのファンではないだろうな、と思うんだな。



「彼女の声はエーテルです」


しかしてその「彼女」たるや、いずこに。



そこにあるのはただ「イメージ」なのではないでしょうか。


おそらくリリィ・シュシュに心酔している人たちは劇中で表現された「彼女」の「思想」をこそ信奉しているのだと思う。

でもその「思想」は現実にはないものだから、同じ声と姿を持つリアルなSalyuさんですらリリィにはなれない。

もちろん音楽性の違いとかもあるんだけどもねー!





なんてことをどうしてくそまじめに考えているかと言うと、わたし、男を思想で好きになるからさ。


セルフプロデュースされて切り取られたその人のうわずみを肥大させて愛してしまう。

でもそれってその人自身でもあるじゃない。

もちろんその人にはつまんねー部分もあるし実際はケツの穴にうんこがくっついてるかもしんないんだけども、それでも、その人が「見せたい」と思ったそのイメージを私は愛するなあ、と思う。


そして自分が表現者側に立ったとき、「何を見せるか」っていうのがすごく大事なんだなって思ったりしたわけです。

これ、実は最近、ミュージシャンとか小説家さん、いわゆる表現者のツイッターとか見ててちょっとだけがっかりしたりすることがあるんだよね。

まったく今の世の中なんだって垂れ流しでつまらない。


何でもかんでも見せればいいってわけじゃないよね、やっぱ、ちょっと謎めいてるくらいが惹かれるのもあるんじゃないかなあ。



かくいう私はどこまで脱げるかを信条としているわけで、まあ、矛盾してるっちゃ矛盾しているんですけれどもね。


非常に考えさせられることですね。






↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 17:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

時給3500円

男性とお酒を飲むのが苦手です。



これには注意書きが付いて、「仕事以外で」。

この場合の仕事というのは水商売です。


ちなみに私はアル中に片足を突っ込んでいるくらいお酒が好きでして、食事をするならお酒がないと話しにならんという女でもあります。

だからまあ酒を飲むというか、男性とご飯を食べること自体ね。

いわゆる恋愛関係にある、または気のある男の人以外とめしを食うのが苦手だとゆーことになるでしょうか。



なぜかというと、あれだ。

まあ度を越して酔うと目の前の人間をだれかれ構わず口説きだすか怒り出すという厄介なクセもあるんだけどそれよりなにより、なんつーの、つまり接待になっちゃうからだ。

いや、接待にならんからというか。



水商売をしてきたものの商売病として、どうしても、男性と差し向かいで話すと相手を接待してしまう傾向ってあると思うんですよね。キャバ嬢的に。

でもそれってちょっと気持ち悪いじゃない。友達とかにしてたらさ。

しかも、時給の発生しない接待ほど自分的に意味のないものはない。


となるとそれを意識すると逆にどうなるかというと、今度は接待要素がゼロすぎていわゆる「女らしさ」まで失ってしまうみたいなんですよね。

というか女の子ってさあ、普通に飲み会してても結構気を使ってるよね?

みんなにサラダとか取り分けてあげたりするじゃん、普通の、合コンとかじゃなくても。

いわゆる「女の子らしい気遣い」ってやつがあるじゃないですか!どんな子にも!


それが私の場合、媚が100か0か。

この男を落とすくらいのつもりで100%媚びるか、さもなければまったくゼロかどっちかになっちゃう……みたいなんですよね。

この、媚ゼロの状態と言うのは恐ろしいですよ。

たいてい相手とケンカしますからね。なんでだ、なんでかはわからん。とにかく媚ゼロの状態で男性と飲むといつのまにか相手を泣かせていることがあるのだからおそろしい。

または私が怒って帰るか。


……あれ、なんでだろう?



なんかよくわからんのですがたぶん、男性と言うのは、女性とお酒を飲むからにはちょっと、多少、無意識のうちに接待的サービス(というとアレだけどたぶん多くの女の子が無意識にしてくれている)を期待しているものだと思うのです。

自分の話に対して「えー、うそー、ほんと?すごーい」という、女性らしく優しい相槌を期待していると思うのです。


で、私はどうもそれがゼロになっちゃうんだな、というかゼロなんだな。と思う。


分かってるんだよ!

ちゃんと頷いてあげればいいって。でも自分の中で相手と友情的に仲良くなればなるほど、それができない。意味のない相槌はうてない。「え、それって違わない?」みたいに言っちゃう。もちろん共感できることには盛大に頷くけれども、そうじゃないときは話し合っちゃう。



でもさー

男の人って別に女性にそんな対応を求めているわけじゃないのよねええええええ。それが恋愛対象じゃない、お友達としてもさ。あくまで「女の子」としての対応を求めてるわけなのよ。

それは知ってる。知ってるけど。

でも友達だったら接待なんかしたくないじゃん。だからつい余計なことを言っちゃって、結果、なんか、よく男の人とは喧嘩するはめになるんだな。




いや、時給3500円貰ったら相手を100%良い気持ちにさせる自信はありますよ。

ついでに2時間あったら誰でも落とすよ。

(ちなみにこの場合の落とすというのは「コイツ俺にほれてるな」と思わせて自分に興味を持たせるという意。水商売で言うところの相手の財布の限界まで延長を取って次は指名させるということである)


でもタダでワリカンだったらふつーに語り合いたいじゃん。友達として。ねえ!!!




そう言えば今思い出したけど以前mixiのニュースにあった「飲み会で女性として見られなくなる言動9パターン」のうち8つくらいに見事に当てはまった私です。

ちなみにこういうの↓(当時のコピペ)


【1】下ネタを平然と話しだす。
するする。進んでする。いっそ男性が引くくらいえぐいこと言い始める。

【2】恥ずかしげもなく、大きなゲップをする。
さすがにゲップはしないけど。

【3】酔っぱらって、「うんめぇ~」などオッサンのような言葉遣いになる。
なるなる。でも普段からオバサンのような言葉遣いですが、

【4】酔っぱらった勢いで、男性に対して説教をする。
これだけは本当に反省している。
でも酔うと男性に説教しがち。毎回あとで後悔します、みんなごめんね。

【5】「男なら飲め!」と、男性にお酒を強要してくる。
男ならというかみんなに強要しているかも……

【6】ものすごい速さで、ひたすらビールを飲み続ける。
速くはないけどビールだなっ。
でもそれが終わったら「男山」なんで、それよりマシじゃないっすか。

【7】「飲めないから、もととらなきゃ」と言って、話もせずに料理を食べ続ける。
んー話はするけどガツガツ食う。

【8】御座敷の席で、あぐらをかく。
だってらくちんなんだもん。

【9】泥酔して、床などで寝る。
寝るね!!!!
多分いびきをかくレベルで寝るね!!!!
でもこれはちょっとさすがに反省している。




……うん、女としてっていうか、まず人としてちょっとないよね、すいません。




というわけで、どうにも、男性と食事をしたり酒を飲むのはちょっと苦手なんであります。

うまいぐあいに、「飲んでて楽しい」って感じの女になりたいな。35歳くらいまでには、というのが目下の目標。差しあたっては我が強すぎるのでちょっと控える。


でもべつにいーもん。お酒は好きな人か女友達と飲むのが一番楽しいのだ。

こんな私とマブで語り合ってくれる男友達がいたらそれはそれでまあ嬉しいけどさ。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 18:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ベイビー、ベイビー

おうちネタで思い出したので。



昔、10年位前?タイトルは忘れてしまいましたが、間取りについての本を読んだことがあります。

確か建築士の方だかが書いてらっしゃる本で、ものすごーく興味深いことが書いてあった。


いわく、昨今の子供が自立しないのは家の間取りのせいだというのです。


確か当時はまだ「ニート」という言葉が一般的ではなく、仕事しながらも実家を出ない、なかなか結婚をしない「パラサイトシングル」という言葉が社会現象的に蔓延していた時期だったと思う。

それでもまだ「仕事も始めたのに自立しないで実家にいる」で「パラサイト」なんて呼ばれていたのよ。

いまやそんなの当たり前だよ。

それどころか仕事すらしないで部屋に閉じこもる大人(既に子供ではない)が山ほどいるのですから事態は悪化の一途を辿っているとゆーことです。


まあニートの皆さんが精神的な疾患を抱えていて保護すべきものであるとかそういう問題はこの際おいておく。

私としてはニワトリが先かタマゴが先か的問題で、まず大人になる年齢で有無を言わさず無理矢理社会に出てしまえば多くの人が問題をクリアしたはずだと思うので。とかいう件についてはまた後日。



でだ。


なんでここに間取りが関係あるかというとですね。

その本の作者さんのいうことには、つまり、子供が自立しないのは戦後日本における「マイホーム幻想」が深く関係しているというのです。


どういうことかというと、戦後、復興に燃えて経済的に成長した団塊世代のお父さんお母さんは、みんな、「マイホーム」を手に入れることを夢に見たと。

景気もノリノリでみんなが庭付き一戸建て、欧米風にプライバシーの守れる子供部屋を備える家を手に入れた。

この「子供部屋」がいかんかった、と彼は言うのです。


それまで日本の家というと大体襖や障子で仕切った鍵ナシの間取りが一般的で、前述の私の実家なんかもそうなんですが、子供のプライバシーなんてのはあったもんじゃなかった。

しかもたいてい子沢山。

思春期を迎えた頃から「一人になりたい」「自由が欲しい」「自分の城が欲しい」と自然に思うようになった子供は、大人になったときたとえ親が反対しようと勝手に自立していった、というわけです。

結婚も含めね。


それが今の鍵付き子供部屋があると、居心地が良いので子供が自立する意味を見出せないという。

むしろお金も掛からないし。

仕事をはじめれば自由になるお金も増えて、でも家賃光熱費は親任せ、上げ膳据え膳ってこんなすばらしいことはないもんね。


かくして子供たちはいつまでも子供のままで子供部屋に居座り、テレビパソコン冷蔵庫を完備した繭の中でぬくぬくと幸せに暮らしているというわけですね。最悪仕事もせずに暮らしていけるから、いつまでたっても学生気分の三十代も少なくない。

でも、いいの。

だってそれは親が望んだことなのだもの。


もちろん子供部屋の問題もあり、この「子供が自立しない」というのを良しとしているのはやはり親なのだ、と私は思います。

最近は子供が少ないし、親は子供を大事にするでしょ。いつまでも「子供」には「子供」のままでいて欲しいんだよね、やっぱ。

じゃあ欧米風の家でプライバシーを守られた欧米の子供は自立しないのかというと多分そんなことはなくて(最近はあるのかもしれないが)、むしろ個人主義が徹底してるから自立していくわけでしょ。その、境には何があるのかと言うとやっぱり親の意識だと思うんだ。

ハタチまで蝶よ花よと育ててきた可愛い子供には25歳くらいまでは自分の手元で自分を頼って生きて欲しい。いやむしろギリギリまではいてほしい。っていうのが実際のところ、今の親の心境なんじゃないかなー。

でもそれを過ぎたら突然立派な大人になってほしい。って、それは無理だ。

(でも多くの親が子供が30くらいになると現実が見えて焦るみたいだけどね。可愛くないもんね、さすがに三十路を越したらね。自分の老後も心配になるし)



30過ぎまで男女交際禁止で育ててきた女の子に突然「そろそろ結婚しろ」て突きつけても無理なのとおんなじだよ(ちなみにそういう人も最近増えてると思う)。

お見合い制度の破綻した今の世の中、箱入りが自由恋愛で結婚するのは無理だわよ。若いうちに結婚して欲しかったら自分の娘が多少のアバズレでも許せ。

これはちょっと話が違うけど、まあ、似たようなもんです。


ちなみにうちは「女の子は一人暮らしをしてはいけない」という家でした。

結婚するまで家を出ちゃいけないっていう。

なんで女だからといって保護者(親)から保護者(夫)に引き渡されねばならんのだ。と言ったらある男友達は「だって危ないじゃんレイプとかされちゃうかも」とぬかしたわけだがじゃあお前は今後一切道路を歩くな、だって危ないじゃん車に轢かれるかもしれないぜ!!!!

しかしこれもこの7年ほどで一転していまやもし離婚しても帰ってもらう場所がないと申し訳なさそうに母が言うわけですが(姉夫婦が実家を継いでくれているのだ、ありがたいことに)、何をいわんやですよ。ありがとうだよこのやろう。

ああ大人になってよかった、と心底思う。


はっ、脱線してしまいました。



男の子の親も女の子の親も、子供はギリギリまで自分の手元で育てて、できればそのままみだらなことを経験せずに清潔に突然すばらしいお嫁さんかお婿さんを連れて来てくれないかな、我が家に居座ったまま家庭を築き、自分の老後の面倒を見てくれないかな、と思っている。


どっちもそう思ってるんだもん、そりゃ、なかなかお嫁さんもお婿さんも来ませんよ。

ついでに言えば「子供」扱いして育ててきた子供はいつまでたっても「子供」だよ。




私にはまだ子供はいないけど、もし生まれたら18を越えたら男女問わず家から追い出そうと思います。

学生でも関係ねーや。仕送りはせん。学生のうちは家賃だけは払ってやっても良い。

自分が税金やら光熱費やら自炊やらで結婚したあとなんにもわからなくて苦労したし恥をかいたから、自立させるのも親のつとめのうちだと思うの。

夫は反対するかもしれないが説き伏せる。


って、でも子供できたら可愛くて手放したくな~いって思うのかなあ。

この決心を忘れないようにしたい。書きとめておこう。




そういえば前述の間取りの本は、確か、犯罪者の家の間取りを研究したりしていたような気がします。

なんか拉致監禁事件のうちの間取りとか。親の目の届かない子供部屋の危険性みたいなん(つーかもう子供じゃねーだろって話だが)。もちろん全部間取りのせいではないけど、この間取りじゃなければ成り立たなかっただろうって言う。

あれ、なんて本だったかなあ。もう一度読みたいなあ。

なんか情報知ってる人いたら教えてください。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 07:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

うつくしいへや

いやあ、風邪を引きました。
というのも、友達が泊まりに来るにあたり、カビだらけの風呂場を裸で一時間ぐらい掃除したせいだと思うんだけどね。だって女の子に入ってもらえないよ、こんなお風呂っ!!
……普段から掃除してないからこういうことになるんだよね、うん、わかってる。



でだ。

先日祖父の七回忌で帰郷してきました。

母が「最近小説書いてるんじゃ掃除してないんじゃないの、また掃除しに行ってあげようか」(なんと我が家には実家から母が掃除をしに来てくれるのである。最低だ)と言いながら母の愛読誌「美しい部屋(主婦と生活社)」を借してくれたんですよ。

いや、すげータイトルだよね、「美しい部屋」。
直球です。さすが「すてきな奥さん」の主婦と生活社。
ちなみに母の持ってる最新刊(居間に置いてあり絶賛現役愛読中)は2001年版だったんですが、実は2007年に休刊しているらしい。きっと兼業主婦が増えて家事も分担、我が城に全力を尽くす奥様が減ったせいでしょうか。この雑誌、思えば子供の頃から何冊も何冊もうちにありました。



そもそも私が掃除を嫌いなのは子供の頃から変わらんわけですが、そのうちの何割かは母が模様替えが好きすぎたせいじゃないかと踏んでいるんですよね。
ある日学校から帰ってみると部屋の様子がまったく変わっていた、ということが一度や二度ではない我が家。しかも家具の配置とかじゃないよ、部屋ごとだよ!昨日までおねーちゃんの部屋だったところが急に私の部屋になってたりするんですよ。収納家具だって中身総入れ替え。プライバシーもなにもあったもんじゃありません。
自分で部屋を飾るという楽しみを知らないまま大人になったわたくしは、大人になっても家具をどこにどう置いたら良いのかすらよく分からないていたらく。いや全部親のせいにしちゃいかんけれども。元々インテリアとか興味が薄かったから特にそれで文句もなかったし。
しかし現在、「美しい部屋」の中で育っているはずの私は、全然自分では「美しい部屋」を作ることができないのです。これはイカン。だって掃除だって毎日おかーさんがしてくれてたしぃ。自分で掃除機とかかけたことなかったしー。


しかしながらわたくしもいまや一家の主婦です。いつまでも母に掃除に来てもらうわけには行きません。最近思うところあり、「やはりいつ人が来ても焦らないくらいは掃除をしたほうがイイのではないか」というわけでステキな奥さん目指して読んでみましたよ。「美しい部屋」。
ちなみに「パーフェクト収納術」という雑誌も貸してくれたよ。

ページをめくればそこにはオシャレなお部屋の数々。
インテリアなんかそうそう変わるもんでもないのか私がオバチャンなのか、十年くらい前の本だけどそんなに時代は感じません。



「大きい窓に白いタイル―居心地良さを追求したパリのアパルトマン風独立型キッチン」
「広いからと欲張りたくなる気持ちを抑えたシンプルシックな部屋作り 清楚なお花がお客様を明るく迎えてくれます」
「お友達を呼んでガーデンパーティ。ハーブティーには庭で育てたミントを浮かべて、さわやかな香りを楽しんで」
「ふんわりとかわいらしくまとめたキッチンは居心地のいい”私のお城”」
「最近、キッチンに立つのが楽しくて楽しくて これも主人が作ってくれた特製カップボードのおかげ」


……
…………
………………

や、やってられるかぁっ!!!!

いやあ。
ダメだ、三分で眠くなっちゃうよ……


どれもすてきな部屋だなあ。とは思うものの、と、とても自分で住めるとは思えない。
だってこのキレイな部屋のどこに置くの、アレとかコレとか……収納?収納術なの?

もう全然挫折しました。
つーか読んでてまったくわくわくしない。
興味の方向が全然こっちを向いてないよ、私。
つくづく主婦に向いてない……orz



そんなわけで、とりあえず、インテリアとかそういうのは置いといて、ひとまず掃除だけはしよう、なんとか。という結論に至り、携帯のスケジュール帳に一日一つづつ「月曜:トイレ掃除 火曜:和室掃除」などとちまちま書き込みました。
一日一箇所です。毎日はしない。週4回ぐらい。
早速昨日はトイレ掃除、今日は和室に掃除機掛けたよ。布団敷きっぱなしで、その周りだけだけど。←……


ああお掃除が好きな子供に生まれたかった。
ごめんねおかーさん。
なんとか大掃除は自分だけでするからね…………orz
(もちろん夫には手伝ってもらうけど)



追記というか。
ちなみに「男女の仕事ってそんな簡単に逆転しないんだよ!(家事をするするという男性でも「お手伝い」程度で日常的にはしてくれないとかの意)」という内田春菊さんのお言葉通り、やっぱ我が家の家事は私がメインにしているのだけども、でも三分の一ぐらいは夫がしてくれます。意外とするほうだと思います。念の為。

男女平等ってねー
やっぱなかなかリアルな日常までは下りてこないぜ。
「汚れを許容できる限界値」がどうやら違うのだ。かと言ってキレイ好きすぎる男性だったら私の汚さに耐えられないだろうし、難しいところです。




↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 09:44 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

ストリップショウ

室井佑月さんの小説が好きです。


初めて読んだ室井さんの小説は「熱帯植物園」で、ああなんて「分かってる」んだろうと思いました。女の自意識の傷口に塩を塗るような作品で、鮮烈だった。

そもそも私が小説家を目指すきっかけになったのはたぶんこの「熱帯植物園」と山本文緒さんの「眠れるラプンツェル」で、作品として影響を受けたのは室井さんの方だと思う。

少女の残酷さや女の業が繊細に荒々しく描かれていて、ああ私も、小説を書くのならこんなふうに「女の業」を描きたいなと思わされた一冊でした。

お二人の小説に共通するのは登場人物が「きれいごとを言わない」という点で、特に「女」の内心をこんなふうに言っちゃう人はいなかったように思います(私が勉強不足なだけかもしれませんが)。

「あたしイヤなヤツだけどそれがどうしたの」という、または「だけどいい人に思われたいのよ」というそのすべてをつまびらかにされてしまう。でもだって皆、そうなはずだ。

少なくともそういう女は多いはずだもん。


「人の内面を飾らずに書く」という手法があることを私に教えてくれたのが私にとっての室井さんや山本さんなのでした。これとは逆に、読む人が惹かれるように飾りながら真実に迫る手法もあるのだけど、そちらは装飾のセンスがないと難しい。私はオシャレでもなくセンスのない女だから、せめて、全てを脱ぐ方向でいこうと思ったわけです。

創作と言うのはストリップだ、と2002年の自分の日記に書いてありました。当時から考えてることは変わらない。創作と言うのはオナニーショウだ、というのはタモリさんが仰った言葉だそうですが(他の方も言っているかもしれない)、それもそのはず、オナニーだって他人の目を気にして喜ばせるつもりがないと「ショウ」にはならないのです。


脱ぐからにはだらけきった肢体をただ晒してもお話になりません。もともとすばらしいスタイルの美人ならば良いけれど残念ながら私はそうではないので、できる限り、見てくれる人に喜んでもらえるように鍛えなくっちゃいけない。いやもしくはその脂肪の付ききった醜い姿をかっこつけず露悪的に包み隠さず晒すか、それもまたもしかしたらゲテモノ好きの人には喜んでもらえるかもしれないし。


とにかく、「見せる」からには商品価値を自分で考えなくっちゃいけないわけです。

脱ぎ方、踊り方、曝け出し方だって工夫しないと喜んでもらえない。自分がただ裸になって喜んで貰えるタイプじゃないことを若い頃は恨んだりもしたものですが、それはそれ、花電車でも鍛えればいいのだ。



あなたが興奮してくれるように、面白がってくれるように、鍛えて脱ぐから、あたしを見てね。


これが私にとっての創作だなあ、と思います。





さて室井さんというともうちょっと突っ込んで話したい内容があったのですが、創作の方向に話が進んでしまったので今日はいったん締めて、そっちはまた後日。



みんな、頑張って脱ぐから、あたしを見てね。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 06:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

嫁入り前

さてブログでも書こうかなというわけで、ネタを探して昔のネット日記を漁っていたら2002年6月の日記にこう書いてありました。





駄目男が好きなの

実力もないのに傲慢な男が好き。
分かっていても何度でも同じような男にはまる。思わせぶりではったり屋で才能も能力もないくせに自信過剰な甘ったれ。
これはもう業とでも呼ぶべき性?なんでですかね。頭では分かってるんだよなぁ。おかしいねぇ







えーー!www

今もまったく同じである。

しかも年々男のダメ度があがっているじゃないか。


ざっと約10年も変わらないのか。これはもう一生変わらないなー。

びっくりした。



まあそんなわけで昔の日記を読んでるんですが、これがもう、熱い。熱いんですよ。

ネットで日記を付け始めたのが2002年の6月からで、当時は携帯サイトを使ってたんですけども。

やー、まだ「ブログ」なんてのはない頃でねー。

私もまだ若かったし、ネットの怖さも知らないから、極端なこと書いてたなー。

何人かの人と壮絶な喧嘩もしました……自己主張激しすぎなんだよ……(ちなみに相手は全て男である)


とにかく当時の私は、どうやら男を憎んでいたんである。

そしてまだ独身で、田舎に住んでおり、保守的な両親と結婚制度について憤っていたようだ。

今は随分身軽になったんだなあ、としみじみ思います。

結婚はしたけども。

あと社会が変わったのかなあ。当時はまだまだ不景気がきわまっていなかったので、結婚して女が働くことがこんなに当たり前じゃなかったもんね。


「生理中の中出し神話」、「嫁入り前の娘」、「貞淑」、「親のあい」「夫婦の仕事」などなど、タイトルを見ただけでおなかいっぱいなエントリがずらっと並んでいて大変に気の毒になってくるわけですが、あれ、でも結構今も暑苦しいか。おんなじか!成長がない!笑。




それにしても当時は実家が本当に息苦しかった。早く家を出たいというその一心で付き合う男付き合う男みんなと結婚の約束をしていました(迷惑)。

今は親元を離れているので随分と具合よく付き合えるようになったし、自分も大人になったし、両親のありがたみが多少は理解できるようになったかな、と思います。


しかし当時お母さんが心底心配していたように、私は本の山を持って嫁に行き、バンドもやめず物書きもやめず、バツもいっこついちゃったりなんかして、定職につかぬ男と二度目の結婚なんかをした挙句に官能小説家になろうとしているわけでありますが。



ごめんね、おかーさん。

あたしは幸せです。







↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 07:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

すごく……おっきいキノコ……

一泊二日で長野へ行って来ました。


毎年秋になると長野へ行って秋の味覚松茸様を堪能して来る女子会旅行をしています。

なんと今年は今年だけ再結成している某悪魔様バンドが丁度長野に来るということで、ライブと温泉と松茸様の旅に出てまいりました。


いやあ、楽しかったよ!


秋の温泉は最高じゃ~~~。

帰ってきたくなかったよ……(ぼそっ)




ちなみに今年お世話になった旅館は戸倉上山田の「亀清旅館」。

HP
http://www.kamesei.jp/

……あれっ?
古い旅館なのに妙にインターナショナルですね。
(ちなみに「skip」を選ぶと英語ページに飛ばされてしまうから注意だ!「お急ぎの方はこちらからどうぞ」からどうぞ)

なんとこの旅館の若旦那は若女将のダンナさんで、アメリカ人。
大女将のあと後継者がいなく、閉めようか思っていたところを、国際結婚してアメリカに住んでいた三女夫婦が一念発起して来日し、後を継いだのだそうです。

http://www.kamesei.jp/huro.html
露天風呂だって若旦那の手作りだ!


若旦那、元々日本で英会話の講師をしていたというだけあって実に日本語が堪能でらっしゃいました。
HPの日本語もところどころちょっと微妙だけどそれがまた味って感じw



元々日本文化が好きっていうのがあったんだろうけど、凄い勇気と根性だなー。
相当に古い旅館だなって感じだったんだけど、露天風呂を手作りしてみたりとか、ところどころ順番にちょっとずつ手を入れてるって感じで好感が持てました。お風呂もよかった!
今年はライブがあって夕食を戴くことができなかったので、今度は自慢のお食事つきで泊まってみたいですね~!



若旦那のブログ
http://love-me.cc/blog/yado/kamesei/index.php




↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 17:24 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

見えない物を見ようとする誤解

おはようございます。


自分で書いた昨日のエントリがアメモバさんから全力で弾かれてることに気付いた!(笑)

すみません、強姦連呼がいけなかったのかもしれない(笑)

健全なことしか書いてないけどなあ!
そうでもない?


なんかパソコンとかGoogle変換なんかではふつうに読めるみたいなんで、読めない方はひとつそんな感じでご覧ください。すみません。あとでなるべく弾かれないよう工夫してはみるけど自信がない!



まあこういうフィルタみたいなのは必要だよね。
ネットというのは開かれたものだから。
アダルト小説に関しては未成年に閲覧できない工夫は私もしなければいけないよなあ…。

| ブログ | 06:26 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

狩りうさぎ

本館のアダルトコンテンツ更新しましたー。



「狩りうさぎ」



2004年に書いたものです。


また輪姦。


でもなんかよくよく考えたら、輪姦ってていねいに描写するの難しいなあ。

イメージとしてはいやらしいし映像としては迫力があるけど、実際にできることって限られてるもんね。

リアルだったら男性的には決して楽しいことではない気がします(笑)。



ところで表現に関する規制の問題がまたひっそりと湧き上がっているそうですね。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/seigan/176/yousi/yo1760145.htm


いや……ほんと、女性の末席に座るものとして言ってることは概ね大賛成なのですが、(五)だけは勘弁してくれよう。

※(五)女性に対する強かんや性暴力を描くビデオゲームやマンガの販売を禁止すること。

マンガやビデオゲームで強姦シーンを楽しんでいるキモオタ男性のみなさんはね、現実の女性を強姦したりはしないです……

「女性を強姦する男性がレイプ漫画を読む」のと「レイプ漫画を読む男性が女性を強姦する」はイコールではない

確かにそういう人は好き好んでそういうモノを集めてるのかもしれないけど、元々の欲望があるからこそそこに引き寄せられるわけで。

っていうか売春防止法(よりさらに突っ込んだ女性擁護ということだけども)とこれが絡んでるのがそもそも解せないというか、まだ児童ポルノ禁止のほうが理に適ってるよ。



むしろ「強姦をなくしたい」のなら「売春」は必要悪じゃないかと思うんですけど。

男性の性欲をなくすことはできないわけで、どうしてもセックスしたくてできない人が取る道と言ったら「風俗」か「強姦」の二択じゃん(デートレイプやパートナー、友人間など身近な女性へのグレイな強姦も含む)。そら、我慢してオナニーしてなさいよっていうのが一番イイわけなんだけど、だとしたら「オカズ」を規制したらいけないじゃないかあ。オナニーのオカズくらい好きにさせてやれよ!ただでさえ不遇なんだから!

二重、三重に矛盾してますよ。というか三重苦というか。

もちろん言わんとすることは理想ではあるかもしれないけど、そんなガッチガチになんでもかんでもいけませんっていうのはどうかと思う。

そりゃーみんながいつでも男女お互いに求め合う健全なセックスをできれば一番いいよ!もちろんだよ!

でもそうじゃないから、風俗いったりオナニーしたりするわけで。

健全なセックスを望みたくても望めない男性は自由に性欲を解消してはいけないということか。お気の毒に……。


あ、もしかしてそれとも「余計な性欲は捨てなさい」ってことなのかな?w

だとしたらある意味現代の日本は着々とその通りになっているのかもしれないねー。

性欲のない世界なんかつっまんねーけどな!



とはいえ、まあ、「強姦漫画読みたいんだよ!(書きたいんだよ!)」って胸を張って言えることでもないのは承知しておりますが。

確かにすり合わせが非常に難しい問題では、あると思う。


喫煙表現がきちがいのように規制される世の中ですもの、性暴力表現くらいあっさり規制されちゃうのかもしれません。


できれば私は、いかなる表現にも法的な規制をかけるべきではないと、思っているのですけどね。

(みだりに未成年の目につかないようにとか、いろいろな「買い手、読み手の制限」はあってもいいと思うけど)


世の中なんでも外見上おキレイに抑圧したらね、

それでも決して消滅できない「汚いモノ」が押し込められてどこかに溢れ出るんだよ。
どんなに目を背けたとしてもなくならない。「汚いモノ」を持ってるのが人間だもん。




↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 08:12 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

あの子の彼

さてここ数日どうもブログ内で「ヤラれちゃう女の子」について触れることが多いので、ここらではっきりと恨みつらみを書きとめておこうかと思います。



私がかたくなに「ヤラれちゃう女にはならない」、「友達の男とは寝ない」と決めているのには理由がある。

つまり単純な話、自分がされてイヤだったから。



まずライトな話から簡単にいくと、高校生の時に付き合っていた後輩の男の子がどうやら同級生と浮気をしたらしいってことがあったんですよね。

で、その女の子は、結構私と仲が良かった。

彼女にも彼氏がいたし、二人とも乗り換えてお付き合いするには至らなかったようなんですが、多分彼女的にもバツが悪いのと自慢したいのと、ふたつの想いがあったんだと思う。

その女の子が「私、みゆきさんの彼氏に無理矢理キスされちゃったの、みゆきさんに悪いわ、どうしよう」と友人に相談していたことを後日知りました。涙など浮かべつつ。


いやいや。

「無理矢理されちゃったの」じゃないですよね。結構、ノリノリで誘い受けしてましたよね、普段から。めちゃくちゃうちの彼氏に興味アリでしたよね。

怒りつつ彼氏に確認してももちろん「無理矢理なわけがない、彼女も乗り気だった」と言うんですよ。言っとくけど、惚れた弱みで彼の嘘を信じているわけでは決してありません。

ふつうに一緒に帰ったりしてイイ雰囲気になったからしたんでしょ、お互いに。

その証拠に、無理矢理襲われたにしてはその後も積極的に仲良くしてるじゃないの。君の彼を見る笑顔で分かるんだっつーの。あーイライラ。気持ち悪い。


とまあ、これが生まれて初めての「ヤラれちゃう女の子ってヤだな」って事件。軽く幼少のトラウマです。




でもって次は18~19歳くらいのときに困った男と付き合っていて、これがとにかく女好き。

ちょっとしたサークルみたいな輪の中で知り合ったのでそこには共通の友人ばかりだったのですが、とにかくそこで女性を片っ端から誘っていた、らしい。私の友達もおかまいなし。というのは別れてから知ったんですけどね。

まあ思い起こせばそもそも私もその口説きを「数打った」中の一人だったのかもしれません。真に受けた私は運良く(悪く)お付き合いすることになっちゃったのですが。


で、こいつがもう、友人で集まって飲み会などしようものなら、私の目の前で女友達に膝枕をせがむわ、トイレで抱きつくわでとんでもない男だった。

ここまではもちろん、この男がろくでなしなだけです。ただ誘われた女性を恨むいわれはありません。

んでもねー。

やっぱ、いたんだな、何人か。本当に僅かだけれども、彼の誘いに喜んで乗っちゃう子がさ。


この男に関する話はほんと語りだすとキリがない。

なので一番大きな話一つだけにすると、まあ、私が彼と別れたあとに「あんな男別れて正解だよ~、みゆきちゃんの友達のこと皆口説いてたんだから。○○ちゃんと浮気してたって話だよ。まあ、私も何度か寝たけど」ってわざわざ教えてくれた友達がいたわけだ。

……友達?まあ一応友達な。笑。

いやあ、笑顔でその場をしのぎましたよ。そんで、あとで男に怒ったよ。別れたあとで怒るのも変な話だけども。


ちなみに私は、浮気されたら基本的には男を恨むタイプです。

男可愛いのあまり、そいつを棚に上げて相手の女の子を逆恨みしたりはしない。

それでもやっぱり友達が自分の男と寝たとなれば話は別だ!

特に本人を責めたりはしないけど、お友達は辞めさせてもらうよ、悪いけど。



そんなわけでやっぱりこの子とも疎遠になったんですが、これがまたダメ押しの後日談があって、それからしばらくして彼女から手紙が来たんですよね。


その内容というと、「この間は変なこと言ってごめんなさい。あなたの元カレと寝たのは、あれは本当は強姦だったんです。私にその気もないのに、無理矢理襲われたんです。私も早く忘れたい……もう終わったことなので私の今の彼氏には言わないでね」っていうものだった。笑。


いやあすげーよ。

強姦か。レイプされちゃったのか。何回も。大変だな。わざわざ自分から男の家に泊まりに行ってレイプされてラルクのCDを貸して帰って来るとは、太っ腹だよアンタ(まだ私と付き合っている頃、その男の車に彼女から借りたというラルクアンシェルのCDがあったのである)。



ちなみにこれにはさらなる後日談があり、私に怒られたので元カレは彼女のことを逆恨みしてしまい(これこそ逆恨みである)、しばらく連絡を絶ったらしいんだ。

そしたら元カレに彼女からメールが来ていわく、「最近どうして連絡くれないの?私のこともう嫌いになっちゃったの?」。


いやあ、すごいよ。強姦された相手に「どうして連絡くれないの?」って。

なんて懐の深い女性なんだ、ってそんなわけあるかっつーの!(笑)


ちなみにこの二人はなんだかんだ言ってその後もちょいちょい付き合っていたらしいというウワサ。

ま、どうでもいいんですけれどもね。




そんなわけで私は、自称「ヤラれちゃう女の子」のことを基本的に信用していない。

つーかキミタチ、「無理矢理でした」って言えば大抵なんとかなると思ってるよね?全部男のせいにできると思ってるよね?

女性の権利を逆手に取るのはよくないぞ。

君達みたいな女の子がなんでもかんでも責任逃れの言い訳をするから、本当に強姦された女の子なんかが「あんたにも悪いところあったんじゃないの」とか言われちゃうんだよ。自重しなさいっ。



もちろん、どの場合も一番悪いのは恋人の友達に平気で手を出す彼氏なんだよ。

それはもう重々承知しているわけですが、まあ、百歩譲ってそれでエッチしちゃったとしてもさあ。

言いたいなら素直に謝りゃーいいじゃないの。

それか一生黙ってろよ、こっちにだって知らないほうが良いことっていうのがあるんだからさ!


それがなんで、罪の告白はしたい、責任は取りたくないってことになるのだ。



っていうのもまあ理由はわかるんですけどね。

つまり彼女たちは、自慢もしたいわけですよ。「私、あの子のカレに口説かれちゃったわ。あの子より魅力的なのね」っていう。


これはもう、絶対にある。あると言ったらある、私は知ってる。

罪の重さに耐えられない、なんてことでは全然ないです。なぜなら彼女たちはそういうとき、誇らしげだからだ。女同士は常に「誰が一番可愛いか」を競い合っているので、他の子の恋人が自分に靡くというのは内心嬉しいことなのだ(そうじゃない子ももちろんいるけど、そういう子は口説かれても寝たりしない)。

そして、それは「こっちにはその気もないのに無理矢理」であるほどいい。自分からカマ掛けて口説かれたんでは、優越感が半減してしまうから。

しかも多分、こういう子たちは、本人も半ばそう思いこんで自分を騙してるんだよね。「無理矢理されただけ、私は悪くない」って。

そんでいわゆる女好きのろくでなし男って言うのはこの、女の子同士の対抗心みたいなものをよく理解しやがってるので、敢えて彼女の友達を口説いたりするわけです。

内緒の恋は面白いからね。お互いに。


「どうしようもなく相手が好きだからしょうがなく裏切ってしまった」っていうならまあしょうがないかなとは思うんだけど、そういうわけじゃないのは、彼らがお互いの恋人とは決して別れないっていうのが証明してる。

誰かを犠牲にして恋をするのは楽しいんだよ。優越感と背徳はとにかく、甘露だ。



とまあそんなこんなでいろんなトラウマがありまして、私はこの「内緒の恋」のツマにされるのが死ぬほど嫌いなんですよ。

だから、自分は絶対に友達(知り合い)の男とは寝ない、と決めている。

あと「ヤラれちゃう女の子」にはならないでいよう、自分がセックスしたくてしたんなら責任はちゃんと取ろう、と思っています。




それにしてもここまで書いてきて思うのは、自分の男選びの悪さだな!

男運なんてもんじゃありません、「選び」です。自分でそういう男を選んでるんだからしょうがないわ、まったく。


まあどの男も、別れて友達になる分には面白い人ばかりでした。

今はね、その女の子のことも元恋人のことも、あんまり怒ってないよ。若かったんだもんしょうがないさ。結婚するまでは誰とセックスしたって罪じゃないんだから。もう一回お付き合いしたいとは思わないけどね!!

(ちなみに私は別れた男とは絶対に寝ない女でもあります)




そう言えば最近結婚した夫にもこういうことがあり、やはり相手は私の友達で、「ヤラれちゃった」と言い張っているのだった。

離婚しようと本気で思ったのだけども、なんか、夫婦だと簡単にそういうわけにもいかないというか、もう一回同じことがあったら絶対に離婚しようとは思ってるんですけどね。


どうにもこうにも、男選びは大概懲りないようです。

でも確かに面白いんだよなあ、女好きの男ってさ。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 15:16 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

尻軽女の言い分

自分で言うのもなんですが、16歳で初めて彼氏が出来てから男が切れたことがありません。



16から32までの間で男がいなかったのって、総合して三ヶ月くらいだ。

結婚するまでは、恋人はほぼ一年周期で変わってました。


っていうとさぞかし美人なのかしらとかモテるのかしらって思うかもですが、実際全然そんなことはありません。つーか正直あたしブスだし。でぶだし。

男性から口説かれて付き合ったことって一回もないっすよ!

それに、付き合う男がイイ男とも全然限らない。つーかむしろオタクっぽくて理屈っぽい、あんまモテないようなタイプの子が結構好きだし。




というわけで、「彼氏が欲しいのに出来ない」という女性にぜひ言いたいことがあるのですが、

あれですよ、彼氏ができるかどうかって、ぶっちゃけ「尻が軽いかどうか」の一言に尽きますよ!


あのねえ。

最近の男の子って、マジで消極的だしさ。女性的というか、待ちの姿勢なわけですよ。慎重に過ぎる。

だから、女の子からガンガン隙を作ってあげないと口説いてくれないわけよ。

尻が軽くない場合のくどかれ体質というといわゆる「猛禽型」つーのがあるんですが、それもやっぱ「隙」だからね!


単純に男ができるかできないかという点で言わせて貰えば、美醜ははっきり言ってほとんど関係ない。



これはプライドの問題でもあると思うのですが、

わたしはねえ

もう、毎回「あ、いいな」って思ったら自分から飲みに誘ってガンガン酔って擦り寄ってチューするよ。

そこまでいったら断れる男は滅多にいない。

断られる場合もありますが、そういうときは酒のせいにしてなかったことにするね!(笑)

「忘れたわ」っていうためにも酒は大事だ、非常に大事だ。

という今日も既にワイン飲んで酩酊しているわけですが。



というわけで、もう絶対彼氏が欲しい、という人はぜひ隙を作ってください。

ナニが「というわけ」か分からないって!?


それはアレだよ。

また今度酔ってないときにゆっくり言うよ!(笑)




ちなみにこんなにおシモのユルい私ですが、いっこだけ絶対に決めていることがあります。

それは「友達の男は寝盗らない」ってこと。


なんでって単純に気持ち悪いからね!


「あの子に内緒のスリルが気持ち良い」っていうのは自分がヤラれたら殺したいほど腹が立つので、自分では絶対にやりません。

人生掛けてもいいほど惚れた男だったら別かもしんないけどさ。

男なんてほかにもいくらもいるんだから、友情と秤に掛けてまで自惚れることはないんだよ。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 20:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

≫ EDIT

痴女になりたいわけじゃない


前のエントリの続き、というかちょっとズレて、今日はフェミニズムと女性の性欲について。


ここ数日お友達と話していて面白かったので、「私、性欲あるけどフェミニストなんです」っていう話です。


まあ前述の通りわたしは意外とフェミニストな考えを持っている、社会的に男女平等を主張したい面倒なタイプの女であり、「セックスにおける責任も男女平等」と思っているわけなのですが、その上で実は「セックスでは男性にリードされたいな」という女なんです。Mだからね!リードっていうかむしろ拘束されたいよね!


正直縛って撲たれて強引に犯されたい、と言っても過言ではない。過言ではないってなんだ。笑。


この欲求は私の中では男女平等となんら相反するものではないのですが(性癖だからね)、おそらく、世間的には非常に受け入れがたい主張だと思うんですよ。

女性的にもきっと不快感を示す方がいるんじゃないかと思う。いやいや実際貴女もほんとはそういうのに興味あるんだろっヒヒヒヒって、セクハラみたいなこと言いたくなっちゃいますが(笑)。


で、最初に言ったような「性欲のあるフェミニストの女性」というとね。

世間一般の認識的にはセックスにおいて「女が完全に攻め」っていうところまでいかないと納得されない。

いわゆる痴女的な積極性を持っている(べき)というふうに思われがちなわけですよ。そしてまたいわゆる世間で活躍している強い女性はおおむねそのように振舞っている。

あたし男になんか負けてません、という中で女の魅力を主張する女性は、それこそ洋ピンみたいに笑顔でふぇらちおしながらベイビーカモーンって感じで、ベッドでも積極的に男を求める立場だって言う。ね、そういうかんじするでしょ?


これはたぶん、じゃないと、「性的に虐げられるもの」になっちゃうからなんだと思います。


やっぱセックスというのはイコールで「性差」に繋がっているから、フェミニズムを主張するならそこで虐げられるわけにはいかない。

「抱かれるんじゃない、私が抱くんだ」っていうことですね。



いやでもさ。

みんなほんとに自分に素直になってみてよ、ちょっと。

いやもちろん違う人もいるだろうけれども、そういう人はおいといて、ほんとはセックスでは抱かれたいんじゃないの、女性の皆さん!

私は抱かれたい。自分から男を口説いて押し倒して責めたてて騎乗位で交わるよりは、強引に口説かれて押し倒されて積極的に犯されたいぞ。だってそのほうが興奮するもん。


でーもーねー。

これをしてくれる男は、たいてい、男女平等ってなんですか、みたいな勝手なやつだ。

女なんだからおれに従え、男のこと立てるのは当然だろ、みたいな考え方の男ばっかり。いまどきどうかと思うでしょうが、ほんとうだよ!そうじゃない紳士的な男性は大抵慎重な草食系ですもの。


そう。ちゃんと女性の権利なんかを考えてくれる男性はいわゆる「草食系」なんです。

無理矢理口説いたりしない、強引に押せば女なんてオチるだろみたいなバカなことを言わない、オレ様のチンコでひいひいいわせてやるぜなんてことを考えない、優しくて立派な男性は、でも性的には消極的なひとが多いんですのよ。


それが悪いとは、もちろん言わない。だって難しいもん。女性の権利は守りつつ、セクハラじゃない、レイプじゃない、女に文句を言われない程度に積極的なセックスをするなんてさ。

それは分かってる。でもさ、もしかして、そうじゃないんじゃないのかなっていう気持ちが大きいわけですよ、私は。

特に日本人男性はナイーブじゃん。女があんまり積極的だったら、もしかして、みんなインポになっちゃうんじゃないの?

または本当に全て女性上位で責められないと自分からはできないとか、それってほんとにお互いの欲望に純粋に従ってるわけ?

草食系男子がマジで好きなんですか、日本女性のみなさーん!!

私はぶっちゃけ肉食系が好きだぞ!




多分今コレを読んだ人も「なんだ、こいつほんとは内心では男に従いたいと思ってるんだな」みたいにうっすら感じるんじゃないかと思う。

「チンコに従う=男に従う」っていう心理的な幻想を払拭するのは男女ともなかなか難しいことだから。


そう思われるのは承知の上で言いますよ。


私はフェミニストで、男女平等を主張します。でもセックスでは、犯されたい。

これは全然矛盾した主張では、ない!

……はずだ、たぶん。





あとね、ついでにいうと草食系の男性とセックスすると結局「セックスの責任は私が取る」って感じになっちゃうんだ。

こっちが上位だからね。ぶっちゃけそれがいきすぎるとめんどくさいっていうのもある。

「君がしたいからしたんだよ、僕が無理にしたわけじゃないよ」っていういいわけを、昨今の男性はきっと無意識に必要としているんだと思う。そうしちゃったのは(彼らがそうせざるを得ないのは)、やっぱ、女の主張とかフェミニズムであったりするんだけど、多分。なんかうまいすり合わせ方はないもんかな。


結局セックスにおける責任って、「ヤラれちゃう」女になって男に全部押し付けるか、痴女になって自分が丸被りするかのどっちかしかないみたい。

もちろん共同できちんと責任を共有できる相手も中にはいるんだろうけど、凄く少ないんじゃないかな、と思います。


これ、もっと増えるべきだよね。ほんとにさ。

まーみんなそこまで考えてないのかもしれないけど。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


| ブログ | 09:10 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

| PAGE-SELECT |