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官能小説家、深志美由紀ブログ

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痴女になりたいわけじゃない


前のエントリの続き、というかちょっとズレて、今日はフェミニズムと女性の性欲について。


ここ数日お友達と話していて面白かったので、「私、性欲あるけどフェミニストなんです」っていう話です。


まあ前述の通りわたしは意外とフェミニストな考えを持っている、社会的に男女平等を主張したい面倒なタイプの女であり、「セックスにおける責任も男女平等」と思っているわけなのですが、その上で実は「セックスでは男性にリードされたいな」という女なんです。Mだからね!リードっていうかむしろ拘束されたいよね!


正直縛って撲たれて強引に犯されたい、と言っても過言ではない。過言ではないってなんだ。笑。


この欲求は私の中では男女平等となんら相反するものではないのですが(性癖だからね)、おそらく、世間的には非常に受け入れがたい主張だと思うんですよ。

女性的にもきっと不快感を示す方がいるんじゃないかと思う。いやいや実際貴女もほんとはそういうのに興味あるんだろっヒヒヒヒって、セクハラみたいなこと言いたくなっちゃいますが(笑)。


で、最初に言ったような「性欲のあるフェミニストの女性」というとね。

世間一般の認識的にはセックスにおいて「女が完全に攻め」っていうところまでいかないと納得されない。

いわゆる痴女的な積極性を持っている(べき)というふうに思われがちなわけですよ。そしてまたいわゆる世間で活躍している強い女性はおおむねそのように振舞っている。

あたし男になんか負けてません、という中で女の魅力を主張する女性は、それこそ洋ピンみたいに笑顔でふぇらちおしながらベイビーカモーンって感じで、ベッドでも積極的に男を求める立場だって言う。ね、そういうかんじするでしょ?


これはたぶん、じゃないと、「性的に虐げられるもの」になっちゃうからなんだと思います。


やっぱセックスというのはイコールで「性差」に繋がっているから、フェミニズムを主張するならそこで虐げられるわけにはいかない。

「抱かれるんじゃない、私が抱くんだ」っていうことですね。



いやでもさ。

みんなほんとに自分に素直になってみてよ、ちょっと。

いやもちろん違う人もいるだろうけれども、そういう人はおいといて、ほんとはセックスでは抱かれたいんじゃないの、女性の皆さん!

私は抱かれたい。自分から男を口説いて押し倒して責めたてて騎乗位で交わるよりは、強引に口説かれて押し倒されて積極的に犯されたいぞ。だってそのほうが興奮するもん。


でーもーねー。

これをしてくれる男は、たいてい、男女平等ってなんですか、みたいな勝手なやつだ。

女なんだからおれに従え、男のこと立てるのは当然だろ、みたいな考え方の男ばっかり。いまどきどうかと思うでしょうが、ほんとうだよ!そうじゃない紳士的な男性は大抵慎重な草食系ですもの。


そう。ちゃんと女性の権利なんかを考えてくれる男性はいわゆる「草食系」なんです。

無理矢理口説いたりしない、強引に押せば女なんてオチるだろみたいなバカなことを言わない、オレ様のチンコでひいひいいわせてやるぜなんてことを考えない、優しくて立派な男性は、でも性的には消極的なひとが多いんですのよ。


それが悪いとは、もちろん言わない。だって難しいもん。女性の権利は守りつつ、セクハラじゃない、レイプじゃない、女に文句を言われない程度に積極的なセックスをするなんてさ。

それは分かってる。でもさ、もしかして、そうじゃないんじゃないのかなっていう気持ちが大きいわけですよ、私は。

特に日本人男性はナイーブじゃん。女があんまり積極的だったら、もしかして、みんなインポになっちゃうんじゃないの?

または本当に全て女性上位で責められないと自分からはできないとか、それってほんとにお互いの欲望に純粋に従ってるわけ?

草食系男子がマジで好きなんですか、日本女性のみなさーん!!

私はぶっちゃけ肉食系が好きだぞ!




多分今コレを読んだ人も「なんだ、こいつほんとは内心では男に従いたいと思ってるんだな」みたいにうっすら感じるんじゃないかと思う。

「チンコに従う=男に従う」っていう心理的な幻想を払拭するのは男女ともなかなか難しいことだから。


そう思われるのは承知の上で言いますよ。


私はフェミニストで、男女平等を主張します。でもセックスでは、犯されたい。

これは全然矛盾した主張では、ない!

……はずだ、たぶん。





あとね、ついでにいうと草食系の男性とセックスすると結局「セックスの責任は私が取る」って感じになっちゃうんだ。

こっちが上位だからね。ぶっちゃけそれがいきすぎるとめんどくさいっていうのもある。

「君がしたいからしたんだよ、僕が無理にしたわけじゃないよ」っていういいわけを、昨今の男性はきっと無意識に必要としているんだと思う。そうしちゃったのは(彼らがそうせざるを得ないのは)、やっぱ、女の主張とかフェミニズムであったりするんだけど、多分。なんかうまいすり合わせ方はないもんかな。


結局セックスにおける責任って、「ヤラれちゃう」女になって男に全部押し付けるか、痴女になって自分が丸被りするかのどっちかしかないみたい。

もちろん共同できちんと責任を共有できる相手も中にはいるんだろうけど、凄く少ないんじゃないかな、と思います。


これ、もっと増えるべきだよね。ほんとにさ。

まーみんなそこまで考えてないのかもしれないけど。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


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