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官能小説家、深志美由紀ブログ

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三十しざかり四十させざかり

昨日はとある音楽家の先生に鬼六賞優秀賞選出のお祝いがてらお食事をご馳走していただいて大変美味しい思いを致しました。


上品な中華を戴きつつ、会話はエロについて。

うん、隣のご婦人がたの視線がちょっと気になったよね!w



障害者向けの介護資格を持つデリヘルの必要性についてとか、(私は風俗肯定派)儒教が広まる前の日本における夜這いの文化と祭、盆踊りなどの乱交文化みたいななにがしを文化的に語らうことができまして非常に意義があった!

でも隣の目がちょっと気になった!ww




さてこの日本の田舎における性文化、と言えばわたし的に絶対外せない本があります。

柏木ハルコさんの花園メリーゴーランド という漫画。

もうこれは我が家の家宝にしてもいい!という作品。


閉鎖的なムラ社会の、性知識のありかただとかちょっと捻じ曲がった性文化、そこに入り込んでしまった都会の少年がそれに翻弄されつつ成長していくという物語なんですが、最初読んだ時はほんと怖かったw

でもその恐怖の根源と言うか、思春期の性的なものにたいする潔癖さや畏れ、そしてそれを受け入れて大人になっていくっていう流れがすごく考え深かったのね。

あと思春期の女の子のわけわかんなさを描かせたら柏木ハルコは強い!

欲望と潔癖さと自己否定と正当化、拗ねと媚。

内側に矛盾を抱えた少女の突発的な行動をあんなに描ける人はちょっといないんじゃないかしら!

感想を見ると「ヒロインの行動がわけわからん」というものが結構あるんだけど、何をと思いますね。すげーわかるよ。多分このヒロインの行動の理由がわからない男性は、現実でも女性の行動を理解できないのではないかと思うね!……というくらい、リアル。



あとねー、これ、つまり「ムラ」の人間が「マレビト」をもてなして(床で)外から利益を得るというようなモチーフでもあるんだけども、この、「もてなし」をする女衆と「出稼ぎ」に出ている男衆の微妙な感覚のズレとかも面白い……というか考察していくとキリがないんだけど(笑)。

あんまり言うとネタバレになっちゃうのでやめとこう。

とにかく未読の方はぜひご覧になって!

絶対損はいたしません。


ちなみに今回のタイトルは、ヒロインのお母さんに「おもてなし」されちゃってビクビクしてる主人公にヒロインのおばあちゃんがからっと言うせりふ。





一作だけ、何か人に勧める漫画を選べといわれたら私はこの「花園メリーゴーランド」か西原理恵子さんの「ぼくんち」を推します。





↓小説を置いたりしている本館でございます、よかったら!


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