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CabaretM1

官能小説家、深志美由紀ブログ

2015年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2016年01月

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ダメでもスキ8

さて、大晦日ですね!

みなさま、今年も本当にお世話になりました。

今年最後のダメスキ再録は、一年の締めくくりにふさわしく最低のシモネタになりました……。

みんなも恥垢はキレイに洗おうネ!よいお年を!!
(ちなみに、女の汚れは気にしても自らの汚れは気にしない。それがダメ男)





「ダメでもスキ8」

ダメ男には独特の可愛げと色気があるが、それ以外にも、付き合って良かったと思うことがある。それはセックスが自己中心的ということだ。
自己中なセックスなんか最低じゃん!と思うなかれ。彼らの自己中さは普通ではない。
二十歳の私がフェラチオで男をイカせられるようになったのは、とある自己中男に散々仕込まれたせいである。口だけで男性をフィニッシュに導くには正直体力と技術が要る。女にとっては面倒極まりない作業だ。こちらに嫌われることも厭わずに自分だけの快感を追い求める気概がなくては教え込めない。
実際私は彼のことが大嫌いになって別れたが、数年してからその時教え込まれた技に感謝することになった。惚れた男を落とすのに役立ち、さらに悦ばれるのである。
三十代になって若さだけで勝負できなくなった今では素直に、あの時あの自己中と付き合ってて良かったなあ、と思っている。
ちなみに彼に教えられたことはもうひとつあって、女の子はクリトリスの包皮に恥垢が溜まるので清潔にしなさい、ということだった。きっと、多くの男性が思っても気を使って言えないことを言ってくれたと思う。最低だけど。




※ダメでもスキは毎週水曜日、スポーツニッポンアダルト面にて連載中です。よろしくお願いします。

| ダメでもスキ | 13:56 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ダメでもスキ7

スポーツニッポン水曜アダルト面にて連載中の「ダメでもスキ」の再録です。
世の中ある程度の諦めか、でなければ決心が必要なのでございます。
完璧な人間なんていないしね……(諦観)。
ちなみに、某園とは東京ディズニーシーのことです。
結局わたくし、今日まで一度も行ったことがありません。


「ダメでもスキ」
夫の一番最初の浮気が発覚した時にはさすがに怒りいろいろと対抗策を講じた私だが、今では笑って見逃せるようになった。
証拠を突きつけ携帯電話を取り上げ、家出してみたり、夫の親に相談したり浮気相手に連絡したり、最終的には裁判まで起こしたのだが、しかし結局辿り着いた結論は「ああ、この男は浮気をする人種なのだから、いくら怒っても無駄なのだ」ということだった。嫌なら私が別れればいいだけの話だ。理解してみると、それはそれで面白いこともある。
例えばある朝、夫が突然某テーマパークへ行こうと言い出したことがあった。
「急にどうしたの?」と訊ねると、しばらく言い淀んだ彼はやがて渋々口を開いた。
「会社にいる彼女二人が、某園に連れていけって煩いんだ。お互い存在を察して張り合ってるみたいで……でも俺としては最初は妻と行きたいから」
「……どうせ私と行ったそのあとに彼女と行くんだったら、最初からそっちと行きなよ。二人分家計から出すのは勿体無いから。お土産買ってきて」と私が言うと、彼は首を振る。
「そんな、土産までは買わせらんねーだろ!」
なぜ最初から奢らせる前提なのか。

| ダメでもスキ | 10:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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クリスマス女子会

昨日はクリスマス女子会で横浜にお泊りでした。


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中華街の順海閣本店で晩御飯たべてー





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山下公園の目の前の海の見えるお部屋にお泊り!!



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翌日はまたもや中華街へ、中華粥の有名な謝甜記で朝粥を食べ、お土産を探しながら豚まんを食べ歩き、お昼は四川料理の景徳鎮で辛い麻婆豆腐とチャーハンを食べて(食ってばっかし)、赤レンガ倉庫へ移動。




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カップルだらけの赤レンガ倉庫を恨み言を言いつつ冷やかし、最後はトルコ料理屋でベリーダンス見ながら酒を飲みくさりました。





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ダンサーさんちょーーーーかわいかった!!!


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二日間付き合ってくれたハナちゃん(劇マブ)。ありがとう。


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トルコビールうまー



そんなわけで今年のクリスマスは何年ぶりかに充実しておりました。

今日は実家で母と姪甥とケーキ食います。



みなさまもよいクリスマスを。

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ダメでもスキ5,6

今週も説明回が入ってるので二本立てで。

スポーツニッポンアダルト面にて毎週水曜日連載中の「ダメでもスキ」の再録です!



「ダメでもスキ5」

十六歳の時に初めて付き合った恋人は二年先輩のオタク男子だった。今から約二十年前に自力でPCを組み立て、パソコン通信を利用し、当時約三十万円のプリンターを持っていた筋金入りだ。
彼は風が吹いたら吹き飛びそうに華奢な男の子だった。今でいう中二病を患っていて、デートに喪服を着てエアガンを携帯するような困ったちゃんだったがしかし、オチ×チンだけは抜群に大きい。過去ベストスリーに入る巨根の持ち主だ。
経験上、筋骨逞しいマッチョ男性よりも細身男性の方が巨根が多いように思う。おそらく男根の根本に肉がついていないせいではないかと思うのだが、一見逞しさとは程遠いひ弱な男の子を一皮剥くとそこには目を瞠るほどご立派な持ち物が……ということがよくあり、私がオタク好きなのには正直言ってそういう理由があることもいなめない。
しかも現代社会では彼らの持つ知識と技術は社会的な成功に欠かせない。スティーブ・ジョブズが学生に向けたスピーチで「オタクの同級生には親切にしろ、君たちの上司になるのだから」と言ったというが納得だ。
そんなわけで、私はオタク男子をイチオシしたいのである。



「ダメでもスキ6」

オタク男性が大好きでいろいろな分野のオタクと交際してきた私であるが、いささか問題もあった。
ひとつは、彼らのファッションセンスが一種独特過ぎること。
別に、私は彼氏の服装がダサいからと言って並んで歩くのが嫌だなどとは言わない。自分もそうお洒落な方ではないし、人様の格好に文句を付けるような筋合いはない。
しかし、ある男性が外出のたびに軍服を着て来るのだけは少々参った。
彼は歴史や軍隊が好きなオタクでその知識量は相当なものだった。酔って電話を掛けて来て、ナントカ戦争について一時間以上語られたこともある。
そして毎週日曜日、彼は中古の外国の軍服を着込んで現れるのだった。きちんと専門店で買った本物だ。
「ここに穴が開いてるでしょ」と彼は言った。「これは銃弾のあと」。
ちなみに別れたのは軍オタが原因ではなく、彼が並外れた浮気者だったからである。とにかく非常に性欲の強い男性だった。
彼の家にはあらゆる変態的なエロ漫画が山のように詰まれており、私は自分では買えないそれを読みふけった。思えば、あれが官能作家になった理由のひとつだったかもしれない。

| ダメでもスキ | 21:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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今年のイチオシ

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特選小説年末恒例「こんな官能小説が読みたかった!」にて、今年のイチオシ本と近況を書かせていただいております。

どうぞお手にとってくださいませ!





さて、現在放送中のエンタメ~テレ「女の秘蜜 妄想ノススメ」のゲストは元男の娘AV女優の大島薫さんです!

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http://www.entermeitele.com/entertainment/mousou_kiwami.html


#25:「“男の娘”から見た“男女”の“心とセックス”」ゲスト/大島薫(元・男の娘AV女優)
元・男の娘AV女優の大島薫さんがゲストに登場!女性ホルモンも一切投与しておらず、性転換手術も受けていない。でも男性とは思えない“美しすぎる男の娘”として話題の大島さんにMC3人も興奮気味。“男の娘AV女優”の職業とは?初体験は男性?それとも女性?“男の娘”ならではの悩みなど。女装はしているが心は男!ゲイでもニューハーフでもない“男の娘”という存在に迫ります。

放送スケジュール
#25
7(月)14:00-/ 8(火)25:00-/ 9(水)16:00-/ 14(月)14:30-/ 16(水)16:00-/ 21(月)14:00-/ 22(火)25:00-/ 23(水)16:00-



憧れの大島さんにお会いできてうれしかった!!!!

本当に可愛らしい方で、男の娘という生き方に対する新しい世界が開けました。


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ダメでもスキ4

スポーツニッポンアダルト面にて毎週水曜日掲載中のエッセイ「ダメでもスキ」の再録です。


最初の頃は「ちゃんとエッチなネタも入れてください」ということで、少しばかり自分のエロい体験談なども入れ込んでいたのでありました。




「ダメでもスキ4」

思えば私は昔からダメ男が好きだった。
まず一番最初に男の子と付き合ったのは高校1年生の時。相手は3年生の先輩だった。交際何ヶ月目か、放課後の放送室でお互い学生服のまま私たちは初体験をした。
今思うと、その時彼がどこに射精をしたのかとか、そのあとの処理をどうしたのかなどはまったく覚えていない。というか、彼がイッたのかどうかも分からなかった。それほど無知な状態でセックスできてしまうのだから、恐ろしいものだと思うが若さとは無謀である。
ところでこの初体験の彼からして、そもそも相当にダメだった。
まず物凄いオタクである。私はオタクが好きだ。自分の知らないことを知っている男は魅力的だと思う。初めてのデートの日、恐らく一張羅のスーツである喪服を着て現れた彼は真っ黒なサングラスをしていた。そしてワイシャツの上にショルダーホルスターを巻き、そこにBB弾を入れたエアガンを挿していたのである。
ドヤ顔でチラリと上着をめくる彼に私は訊ねた。
「何でそんなの持ってるの?」
「ん?護身用(得意げ)」
若い男とはおおむね大体ダメなものではあるが、それにしてもなんといういとおしいバカっぷりであろうか。

| ダメでもスキ | 09:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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息子の恋人

さて、いよいよ発売になりました!

MAX-Aさんと特選小説さんのコラボAVシリーズ第11弾、深志美由紀原作・長瀬麻美さん主演「息子の恋人(おんな)」。


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漏れ聞こえてくる声に、覗き見てしまった息子とその恋人のベッドシーン。
そして彼女との再会で――!?

という、おじさまと美女の露出的ラブストーリーです。

これは正直言って、個人的にはたぶん映像化大正解なんじゃないかなと思います。
なにより主演の長瀬さんがちょうイメージ通りの童顔巨乳!!
そして、露出シーンは映像ならではの緊迫感が。

ぜひぜひご覧いただきたい!


ご注文はこちらから!
http://www.max-a.co.jp/fp.php?id=Doramax11_1511




というわけで、その絡みで、雑誌「官能エロス」さんにインタビューを掲載していただきました。


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うかみ綾乃ちゃん、蒼井凛花ちゃんとご一緒してます。

よろしくお願いします!!





■長野旅行にいってきたよ


もう先月のことですが、毎年恒例の長野旅行に行ってきました。


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上田城はちょうど紅葉まつり。


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紅葉を堪能し、上田の地酒を作ってらっしゃる和田龍酒造さんにお邪魔して、社長の和田さんとお会いして楽しくお茶をいただきました。


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http://www.wadaryu.com/


和田龍さんの日本酒は本当に美味しくてオススメです!!




和田さんオススメ、上田の「Tridente」

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デザートめちゃおいしかった!


というわけで写真の続きは次回。

| ブログ | 14:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ダメでもスキ2.3

さて、「ダメでもスキ」の再録です。


最初のほうは自己紹介と説明続きだったので、今回は2、3と同時に掲載してみました。
まだまだ序章という感じですが、次から!次あたりから、愉快な話になってきますのでお付き合いくださいませ。


ちなみに、最初の夫には離婚後も本当にとても良くして貰って、いまだ彼には感謝しかありません。

でも多分彼と一緒にいたら私はこうして作家として再デビューすることも、本を出すこともなかった。こうしてみなさまにお目見えする機会もなかったわけです。

ここでは書ききれませんでしたが、私は本当にあたたかなぬるま湯の環境で完全に堕落していました。朝から酒を飲み家事はせず、まともな小説は一文字も書けず、酒を飲みすぎてアレルギーが出るような状況でした。
家を出て行ったことを抜きにしても、私は彼にとって決して善い妻ではなかった。ダメ男と一緒にいて苦労しているくらいが、私にはちょうどいいのでしょう。
実家の格も違い過ぎて、正直ウチの父なんかがかなり金銭的に迷惑掛けたりしていたしね……。

その後彼のほうも再婚したのですが、きっと私なんかと暮らすよりもずっと幸福に過ごしていることと思います。


そんな少々お恥ずかしい家庭事情も内包したダメスキ2、3。よろしくお願いします。








「ダメでもスキ2」

さて気安く私に向かって「帰るなよ」などと言った現夫であったが、今思うとそれが本気であったかどうかは疑わしい。
しかし交際二週間目、盛り上がりに盛り上がった恋する乙女(29歳人妻)であった私はその一言を真に受けて、本当にその日から家に帰るのを辞めた。
当時、私は観光地の駅前にビルや駐車場を持つそこそこ裕福な家に嫁いでいた。不労所得者である夫は心の優しい男性で、結婚四年目、まあまあ仲良くやっていたとは思う。
しかし独身時代に少女小説で作家デビューした私は、金持ちと結婚した途端に全ての創作意欲を失っていた。いや、気持だけは焦っていたのだが、何を書いたらいいのか解らなくなった。書けどもボツになる原稿に嫌気が差し、私は手慰みに匿名で無料官能小説サイトを開設した。「男子トイレのエッチな落書き」を目標にした、グチャグチャでドロドロの痴漢や強姦輪姦、犯罪スレスレアウトの作品を書き殴っては増える閲覧者数を見て悦に入っていた。
ストレスが溜まっていたのである。
そう、私は昔からダメ男が好きだった。誰もが羨む夫なんて、望んでいなかったのだ。




「ダメでもスキ3」

ところで、ダメ男というとどんな男性を思い浮かべるだろうか?
怠け者、浮気者、乱暴者、酒飲み、金にだらしない、嘘吐き……等々。
これ、全員、私の付き合ってきた過去の恋人たちである。何と現夫に至っては全て当てはまるというていたらく。最後にして最強のカードを引いてしまったな! という清々しさがある(最後だと信じたい)。
一緒に暮らし始めた当初、バンドマンである彼は週に二日ほどしか働いておらず、私がお好み焼き屋と熟女パブに勤めて養っていた。もちろん、家事をするのは全て私。酔っては喧嘩をし、血だらけで深夜に帰って来る。自力で帰ってきたら万々歳、パトカーに乗せられて来るならばまだマシで、朝まで留置所にいることもしばしば、暴行で捕まり、万引きで捕まり、あちこちの女に嘘をつき、仕舞いには私の知人と不倫をしたので裁判沙汰になった。
どこに出しても恥ずかしくない立派なろくでなし、ダメ男である。
ところが不思議なことに、こうして彼の狼藉を思い出すごとに、私の胸にはなぜか愛おしさばかりがこみ上げてくるのだ。
ダメ男は、実に面白い。

| ダメでもスキ | 18:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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