美人画報
本棚の整理をしていたら安野モヨコさんの「美人画報」がでてきました。
アラサー女子なら絶対知っていると思うけどお若い娘さんは知らないだろう、1998~2003頃に「VOCE」で連載されていた、いろいろな角度から美と女性を取り上げた、イラスト付きのかわいらしくも激しく厳しい修行のようなエッセイです。
懐かしい~と思いつつちょっと読んでみたら…なんか……
ヤバい!
自分女今サボりすぎじゃない!?
と、大変な危機感が沸いてきました……。
お洒落しなくちゃ、ダイエットしなくっちゃ!
と俄然奮い立ち、マツモトキヨシで踵の角質落としとか買って来てしまいましたよ。
あとドモホルンリンクルのお試しセットに付いてたパックとかしちゃったりして……。
カカトもお肌もツルツルになったわ~~♪
って、影響されやすすぎだろう。
すみません。
それにしても「美人画報」、改めて面白いです。
ちょっとバブルの香りがするけどね!
セシルマクビーのレース付きスーツ、ミ・ジェーンのアロハ柄ワンピ、とにかくプラダ、ヴィヴィアンウエストウッドのレトロスーツ、針金アクセにチューブアクセ……ううん、流行りましたねぇ、青春ですねえ。
その時々の流行の中には今や定番として定着しているモノもあると思うのですが、ううん、懐かしい。
これってまさに私がいちばんオシャレしていた頃の本だなあ……としみじみしました。
だって、1998年~の連載だものね!!
もう10以上前なんだもんね!!
私なんか、今はナニが流行っているのか全然わかりません。
もうオバチャンです。間違いないです。
でもこれ、私の感性が鈍ったのももちろんなんだけどちょっと思うに、昔ほど、「今年だけ!!!」っていう一過性の流行がなくなっているような気もするなあ。
15年くらい前って不景気ではあったけど、まだバブルの残党がバリバリ残っている時期で、しかもインターネットなんかのリアルタイムな情報流通も始まってきた頃で、なんか、とにかく早かった。
とにかく早かったんですよ。流行り廃りがめまぐるしくクルクルしていた。
ああ、でもそれは私が若かったからなのかな。とも思うんですが、でもやっぱり早かったと思う。
「ヘルタースケルター」のリアルタイムでもあります。
あの頃は世の中がとにかくうわついていて、一年、半年、三ヶ月、一ヶ月。
ヒットチャートは入れ替わり、ファッションは入れ替わり、売れる本、髪型、とにかくなんでも流れてゆくのが早かった。
っていうのはやっぱり、不景気不景気といいつつも、消費者に元気があったんだと思うのです。
お友達なんか、ヴィトンのバッグを必ず毎シーズン買い換えてたもんね。
今はけっこう、若い子も、ひとつのものを大事に使っているのではないかしら、と思います。たぶん。
とかいって、ほんとに、自分が年取ったから流れについていけてないだけかもしれないんですけれどもね!!!!!
でももしも時間がゆっくりになったのだとしたら、これは良い傾向だと思う。
コマーシャルされた流行に流されない、本当に自分に必要なものを取り入れる生活が真の豊かさだと思うし。
でもねえ、一瞬あとには全部がゴミになってるような、あの全てが浮ついた軽薄な感じも、とっても楽しいんだけれどね。
というわけで、時代を懐かしみつつ、自分のお手入れを復活させて女子力アップを狙いつつ、「ヘルタースケルター」が観に行きたいのことよ。
ところで「美人画報」、扱っている題材にはたいへん時代を感じたのですが、10年経とうが20年経とうが安野モヨコさんのイラストはとってもかわいらしかった!!
やっぱこういう、不変のかわいさってあると思いました。
「監禁された私」 DLしてね♪
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