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官能小説家、深志美由紀ブログ

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親子についてかんがえる

昨日はやまおきあやさんの朗読会「悦宴」で「花鳥籠」を朗読していただいたのですが、久々に自分の作品を振り返ってみて、やはり私の作品の根底にあるのは親子関係だな~と再確認しました。



「花鳥籠」では主人公の寧子は父親と親密で、母親との間に問題を抱えています。
まあ父親と親密なのも問題なのですが、まあ問題です。

同じく「S」も母子関係に問題を抱えています。


それから今回の新作「ゆっくり破って」も、やはり主人公の理津子、絢人はともにそれぞれ親子関係に問題を抱えています。


まあその問題を詳しく書いてしまうとネタバレなのですが。

私もやはり幼い頃から、母、養父(それから姉)との間に問題を抱えていました。
しかもそれは明確に形あるものではなく、その問題を問題と認識していたのは家族の中で私だけだったのでなかなか解決しようのない面倒なものでした。


今は母子関係はかなり改善されているのですがそれは母が養父と昨年離婚したからで、離婚問題真っ最中に私が母親を無理矢理家に引き取ってきてから私は養父とは一切会話をしていません(おお、なんと軽薄な絆だったことよ)。
というか電話してもでてくれないっつーね!(笑)


あと面白かったのは、母は離婚して無事実家に戻っていったのですが、母方の親族は一同我が家族の問題をちゃんと認識していたってことかな。つまり私や養父の問題を、私の家族だけが見えないふりをして何十年も過ごしていたのだけれど、周りで見ている人はみ~~んな知ってたけど言わないでくれていた、という。

道理で家に寄り付かなかった親族が、今はしょっちゅう実家に入り浸っているようなので、まあ、良かったのかもしれない。

※いちおう養父の名誉のために注意書きしておくと性的な虐待は一切ありません。



例えば「ゆっくり破って」の理津子の父親が娘を残業させる会社に怒鳴り込もうとするだとか、門限を過ぎると家の前で待ち構えていて撲たれるだとか、このあたりは私の経験談でもあるのですが(あと友人と食事しているファミレスに乱入してきて泣く私を引き摺って帰る等)、「これが本当の愛情から来るものだったらどれだけ幸福なことかしら」と思ったその妄想をちょっとばかりオブラートに包み、飴ちゃんの嘘で固めて、作中に飾ってみました。
(でもそれが喩えある種の愛だとしてもエゴでしかなく、本当に本物の愛情があったら全てが赦しになると、私はその同じ人を通して実の子供に対する態度との違いで知ってしまったのである)

まあ一言で言うと私と母には異常に支配欲が強く、血の繋がった姉にはとことん甘い養父であった。
うーんこの話題は愉快なエピソードに暇がなく視点が客観的でなくなるのでやめよう。



ともあれ、この程度の親、義親との確執は誰にでもあるものでしょう。

親とは揉めてこそ大人になるものですし。

モンスターペアレントといいますが、モンスターではない親なんか世の中には存在しないんじゃないかしらと思ってしまいます。
(いや、一部ちゃんとしている親御さんがいることももちろん分かっておりますが)



というわけで、そんな、親との関わりというか、親子関係は性嗜好に密接な関係があるよねって私は思っていて、「花鳥籠」でも「ゆっくり破って」でも、いろいろな形の親子の問題とその付き合い方を描いています。
作中には問題を乗り越える人物もいれば、乗り越えられない人物もいます。

きっと読者のみなさんもいろいろな問題を抱えていらっしゃると思うので、読んでいただけたら、そして自分の立つ地面と立ち上がる力について考えてもらえたらなと思います。


「ゆっくり破って」
http://www.amazon.co.jp/dp/478161020X/




さてそんな「花鳥籠」、本日も「悦宴」です。

今日はまだ少々お席が余っているそうですので、ぜひぜひご来場くださいませ。


【会場】ジャンクション・シティ
【日時】
7月19日(金)20時開演
7月20日(土)19時半開演
開場・受付開始は開演の30分前
【料金】 ¥2,500(1ドリンク込)

【アクセス】〒164-0002東京都中野区上高田3-37-7 サクラディア B1F
西武新宿線新井薬師前駅南口より徒歩2分
JR中野駅北口より徒歩15分
【TEL】 03-3389-4766


今日もトークライブしますよー!

ご予約は
eturaku.no.utage@gmail.com
まで。



よろしくお願いします。





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新しい電子書店「ウラマド」もよろしくね。

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http://www1.uramado-ebooks.com



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