拘束について考える
というか先手を打ってブログのカテゴリをアダルトで登録したら、広告とか全部アダルト仕様になってしまい、なんか違う!!ってなってしまったのだが、まあいいや。
思いのほかアダルトではありません、すみません。
では今日は拘束について考える。
ミーハーな話題で申し訳ないのですが、昔、岩井俊二監督の短編映画で「undo」という作品がありました。
山口智子演じる主人公の人妻が強迫性緊縛症を患い、身の回りのものすべてを縛り、やがて自分をがんじがらめに縛ってしまう……っていう物語。
ストレス=緊縛、という単純な構造には少々頷けないものはありますが、縛られたい。という気持ちの奥にある痛みのようなものを感じる、映像の美しい映画でした。
で、みなさん、縛られるのは好きですか?
私は好きです。
残念ながら本格的な緊縛の経験はありませんが、「拘束される」ということには非常に興味があります。
小説にも絶対登場させてしまうわ!拘束。
本格的な縛りというよりは、「自由を奪われる」程度の拘束ね。手首をガムテープでぐるぐる巻くとか、ネクタイで縛るとか、ベルトでとか、その程度がリアルで一層好きですが。
いわゆるちゃんとした和緊縛となると、もう芸術の域というか、非常にアクロバティックで、ありゃ観賞するもんだろ……などと思ってしまうのですが、まあ未経験なので偉そうなことは言えません。
とにかく拘束です。
なぜ私の心をこんなに魅了するのだ、拘束!
と思い悩み、小説を書くたびに毎度毎度掘り下げて考えてみるのですが、非常にむつかしいテーマです。
ところで少々話しは変わりますが、わたくしお陰さまで最近、電子書籍にてティーンズラブなど書かせていただいております。
で、ティーンズラブを書くときに必ず描くように気をつけているのが「私はイヤなのに、抵抗しているのに、気持ちよくさせられちゃう」っていう部分です。
イヤよイヤよも好きのうち。なんていうセクハラオヤジ御用達の言葉が昔ありましたが、そういうんじゃ、ないのよ。
好きなんじゃないの。
でも、気持ちよくなっちゃうの。
イヤがっているのに、勝手に気持ちよくさせられちゃうの。
私にはそんなつもりはないのに、お金持ちで背が高くてかっこよくて喧嘩も強い、超絶イケメンが無理矢理私を求めるのよーー!!
……みたいなね。
まあこう言うとちょっと乱暴ですが、そういうことを書いています。
で、そこに必ず登場するのが、拘束なわけです。
イヤがる女性の手首を掴んだり、縛ったり、押さえつけたりというシーンをほぼ必ず入れます。
ちなみにこの場合の拘束というのは「私にはその気はない」の、具現化です。
「私はなんにもしなくていい」のエクスキューズでもあります。
ただ縛られて、転がされて、勝手にいろいろな性感帯を責められて気持ちよくされてしまう。
そして抵抗できないと言うことはイコールで、サービスできない、ということでもあります。
実際のところ私たち女は、現実のセックスにおいて、かなりのサービスを強いられています。
こちらがしおらしくアレコレ要求を口にできないことを良い事に、やれ触れだの扱けだの舐めろだの……いや、いいのよ?私は別に嫌いじゃないわよ?
でもちょっと、男性のみなさん、AVとか風俗とか見過ぎじゃありませんこと?
こっちが積極的にアレコレしてあげるのが当然だと思ってないですかーーーー!
言っておきますけど、あのね!君らが見てるソレね!そこには金銭が、サービス料が発生しているのよ!!!!
現実でしてもらおうと思ったら同じだけのことしてあげなくちゃだめなのよー!!
それでこちらが享受できる愛撫といったらおざなりで、ちょっと舐めて指突っ込んで掻き回して、「感じ難い体質なの?」なんて言われた日には溜まったもんじゃないことよ。
ただでさえ女性は男性よりも欲情しにくいし快感を得にくいんだから、そのセックス、実は男だけが気持ちいいと思って間違いないぜ。
挿入の快感で男女ギブアンドテイクだと思ったら大間違いだ!言っとくけど、本当に膣イキできる女性はごく一部しかいないんだぞ!大人になってもクリイキだってできない人いっぱいいるんだからーー!!
(いや、だったら女性も積極的に要求を口に出してくれというお気持ちも分かります。でも彼氏の気持ちを考えるとなかなか言えないのです、察してください)
で、だ。
なんと今、いわゆる「S」を名乗る男性は、入れ食い状態らしい。
(ドSだとかドMだとかそういうライトな振り分け文化に一言言いたい本格派の皆さん、ここはひとまずお収めください)
夫の知人の40代男性でも出会い系で出会いまくっている人がいるらしいし(失礼ながら見た目はごくふつうのオッサンだそうだ)、ツイッターなんかでもチラホラ、顔も見せていないのに女性の方から求められまくっている男性を見かけます。
ちなみにこのばあいの「S」というのは、女性にいろいろしてあげる系のSの人です。
これをサービスのS、と言うとまたひと悶着あるので黙っておきますが、いわゆる、女性をいろいろ気持ちよくしてあげること、イカせまくって苦しめることに快感を覚える系のかたたちです。
女性を楽しませてくれるというか。
服従と奉仕を強要したり撲ったり蹴ったり傷つけたりするのがお好きな、そっち系のサディストの人とはちょっと違う系統です(本当はしたいのかもしれないけど、女性が嫌がるのかもしれないな)。
女性を拘束して、動けないところにローターやら電マやらあれやこれで虐めて何度もイカせてくれるという……なんとすてきな男性だ、私も出会いたいぞ!!
まあこの2種類のS男性についてはもっともっと掘り下げないといけないというか、どっちがいいとか悪いとかそういうことではないのですが、とにかく、今女性に好かれているのはこの、「イカせてくれる系S」の男性らしい。
もう、それさえあれば容姿も年齢も地位も名誉もチンコの大きさも関係ないらしいのです。
出会いまくりらしいのです。夫の知人の男性は、仕事を2週間ほど休んで日本横断し全国津々浦々の女性とやりまくったらしいです(動画や写真を見せてくれるので事実に間違いない)。10代20代美女がわんさかどんとこいだそうで、まさに入れ食いです。
どうやら、現代の日本女性は老いも若きも積極的に自分を求めてイカせてくれる男性を求めている。
こう考えて間違いないようでございます。
さー、そろそろ分かってきましたね。
拘束について。
つまり拘束と言うのは身動きを封じられることにより、「私は何も出来ない、しなくていい」そして「これから起こることは私の意志とは関係ない、私に責任はない」という、心理的な安心を得られる状態なのです。
そう。
安心なのだ。
女性にとってセックスでアレしてとかコレしてとか、言うのはとても恥ずかしいことです。
気持ちの良いことに興味はあるし、できれば気持ち良くはなりたいけど、こちらからお願いするのは気が引ける。まるで、今のあなたは気持ちよくないわって言ってるみたいだし、傷付けたくもないし。
女性が積極的な熟女ブーム痴女ブームといいますが、結局、彼女たちだって「ウフフ、あたしがシテあげるわよ」であって「こうしてよ、ああしてよ」とはなりません。ちょっとくらい「私も舐めて」とかいうかもしれないけどな。あくまで男性が好む程度のおねだりです。
現代男性にもいろいろあって、なるたけ責任を取りたくないのだろうとも思いますし、まあその話はまた改めて。
つまり私たちは、拘束されて始めて、快感を享受する許しを得るわけです。
何も出来ない状態になって初めて、気持ちよくしてもらえる準備が整うのです。縛られているのだから、あれしてあげたほうがいいのかな、こうしたほうがいいのかな、という気遣いすら要りません(それでも可愛く喘ぐ努力とかすると思うけどね)。
具体的に何もできなくなって初めて、何もサービスしなくていいと言ってもらえるようなものです。
ベッドでは女性は自由を奪われることによって、初めて自由を得るのだと、そういうことなのかもしれません。
あとはねー、個人的には拘束されるということは、抱きしめられることと同じだなと、少し思う。
というわけで、これを読んだ男性のみなさま、ぜひ一度彼女に、「もしよかったら軽く手首縛ってもいい?」とか訊いてみてくださいね。
そして自分がしてもらうことはひとまず置いといて、いろいろと、彼女が気持ちよくなるようなことをしてあげてみてくださいまし。
(女性は清めない性器は見られたくないものなので事前にシャワーを浴びさせてあげることを忘れずに)
ちなみに私の今まで付き合ってきた男性は、「ねえ、縛りとか興味ある……?」と訊ねると「うん……僕のこと縛ってもいいよ」というようなタイプばかりでした。
ファック!
あ、もちろん言っておきますが、嫌がる女性を無理矢理拘束したら犯罪です!
あくまでも、女性がしてほしい、と言ったときだけ許されることなので、くれぐれもお間違いないように。
| 週間えむいち | 18:21 | comments:10 | trackbacks:0 | TOP↑
こちらでは、はじめましてです。
女性が拘束に感じるのは「もう抵抗できない」という心理的な要因のほか、物理的なものもありそうですよね。
本格的な緊縛は女性の感じる部分の充血を促すので、普段より敏感になります。このため、Mっ気のある女性はSMというか緊縛プレイが気持ちいいものだと思い込むのではないかと。
>まあこの2種類のS男性についてはもっともっと掘り下げないと>いけないというか、どっちがいいとか悪いとかそういうことで>はないのですが、とにかく、今女性に好かれているのはこの、>「イカせてくれる系S」の男性らしい。
なら、わたしもツイッターや出会い系でナンパしまくろうかしらw
| きた | 2012/11/11 21:02 | URL | ≫ EDIT