わたしをすきに、ならないで。
今日は前回の宣言どおり、「自分を好きじゃない男」について。
19歳の終わりから結婚するちょっと前まで水商売をしていました。
今でならキャバクラというんですがその頃はまだそういうお店はパブクラブとか呼ばれていて、働いている女の子はキャバ嬢ではなくキャストやホステスと言った方が馴染みのある呼び方でした。後期になってくると、「キャバクラ」っていうのも流行りはじめてはいましたが。
既に不景気の入り口ではあったけど当時はまだバブルの残滓があちらこちらに残り、派手にお金を使うクセの抜けない人たちがたくさんいたので片田舎のお店でも平日から待ちが出るほどの人気。
誕生日には持ち帰れないほどの花束とプレゼント、シャンパンだフル盛りだアフターだ同伴だと毎日がキラキラしていて、すげーたのしかった。生まれて初めてドンペリも飲みました。
(しかし毎週来てドンペリをガンガン入れていたとあるお客さんは後日横領で捕まったのだというウワサを最近聞いたのだった)
思えばごくごく普通の会社員のみなさんが、毎週何度もキャバクラに通える時代でありました。
同伴でうまいもんいっぱい食べたなー。ああ、あのころはよかったなあ…………。じゃなくって。
生まれて初めて面接したお店は通い始めて一ヶ月足らずでランジェリーパブへと改装してしまい、はからずも「ランパブ嬢」というものを経験してしまったりとか、まあとにかくいろいろと面白い経験をさせてもらいました。
すんげーイヤなこともいっぱいいっぱいあったけど。
私が今稚拙ながら小説なんかを書かせていただけるのは、水商売で人間のいろいろな部分を垣間見ることができたからだと思っています。
で、まあ本題ですが、キャバクラというとやっぱりどれだけやらずぼったくりでお客さんを引張れるかと言うのが勝負な訳です。
働く女の子達は百戦錬磨、今のように大学生の気軽なアルバイトみたいな感覚もそんなにない時期なので、女の子たちのプロ意識も高かった。
その手腕の詳しくを話すといくら書いても終わらないので省きますが、まあ、つまり、一度のキスもなしに男性の恋心を掴んで破滅させるような子がいっぱいいたの。
でもそんなプロの恋愛マスターの子達がなぜかこぞって本気で好きになるのが、なぜか、悪い男とかろくでなしばっかりなんですよねえ。
大会社の社長さんを手のひらで転がすような女の子たちが、生活費も入れない、金をせびる、中出ししたがるくせに中絶費用もださない、仕事をバックレまくるというようなそんなどうしようもない男(しかもそんなにイケメンばかりでもない)にころっと騙されていくんですよ。
ナンバーワンとか、売れてる子ほどそういう傾向が強かった。何人もの売れっ子が一人のボーイさんに枕管理されてたりとか。
たぶん、悪い男に貢ぐために真剣に頑張ってるとかそういうのもあるんだけどさー!
なんでかわからないけど、多くの女の子は、「自分を好きじゃない男」が好きらしい。
大事にされない、悲しませられる、傷付けられる、そういう男に惚れて惚れて尽くしてしまうものらしい。
自分で稼ぐ力のある女の子ほど、どんなに良い男に言い寄られるよりもダメな男に吸い寄せられる。
これはどういうことなのかなー、と思うんですが、なんだろう、「自分を好きじゃない男」に種の強さを感じたりするのかしら?
「冷たくされる」ことに「男としての強さ」を感じたりするのかしら。
まあ実際のとこはよくわかんないんですけども。
事実としてなんだかそういうものらしい。
というわけで、ここで私の知人のろくでなしの女性を口説く手法をひとつ。
まず初対面の女性に物凄く感じ悪く当たる。笑。
握手したあとあからさまに手を拭いたり、彼女のしていることに対して物凄い批判的なことを言ったりする。
そうするともちろん彼女はムッとします。
で、女性てきには一旦その男性から遠のくのですが、それからしばらくして会ったときなどに、彼を無視する勢いの彼女に対してやたら褒めてみたり(笑)、連絡先を聞いたりするのです。
そんでそっからはすごく親密に接する!
すると女性はなんだかわからんけど「厳しい目線の男に認められたわ」みたいな感じになりちょっとその男性を上から目線で見たりしつついい気になって、まあ、食事とか誘えば付き合ってくれるようになります。
「そんなにあたしが好きならしょうがないわよね」って感じです。
そして肉体関係まで持ち込んだら次は「態度はオレ様、言葉は優しい」という態度に!
そうなるともう彼の口先がどんなに嘘でも無理やり信じちゃうように、女性は目が眩んでしまうという。
うん、まあ物凄く身近な男性の話なんですが。
というわけで女性に強く出る自信のある男性はよかったら試してみてください。
でも最初の貶し時期にちょっとでも弱い部分が見えたらだめなので、がんばって!w
恋愛の正体はストレスと執着だ、というのは前の夫の言葉ですが、さもありなんと思ったり。
自分の男を見る目を大概疑いつつも、酒飲みながら書いてたら酔いどれてきたので、それでは、また!
↓小説を置いたりしています本館でございます。よかったら!
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