八日目の蝉
仕事の合間に、「八日目の蝉」読了。
ああー角田さん、好きだああ。
一気に読んでしまいました。
私は昔から常々、自分はきっと子供を一人で育てる女だろうという想像に取り付かれていて、そしてそれが、惚れた男の子供を生み落としたいという欲求と、子供は女のものであるというろくでもないエゴから来る感情だと知っている。
好きな男と一晩過ごすことができたら、それを永遠にする力を私たちは持ってしまっているのだわ。
もちろん、相手には子供ができたことなんて教えない。責任を取れなんて言わない。きっとその時には男など既に必要ないから。
どうせ男は、ほんとうに私を一生愛したりはしないのだ。
男は私の孤独を癒したりしないし、それで良い。十ヶ月の間、どうしようもなく一人ではない時間を、女は得ることができるのだから。
ああなんて恐ろしく甘やかな話でしょうか。
男性のみなさん、ごめんあそばせ。
私は女に生まれて良かった。
(もちろん子を産まなくたって女は母になれるのよ)
| もばいる | 20:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑